このたび、2011年の公開以来、内藤が個人で管理運営してきた「女性学/ジェンダー研究(WS/GS)博士論文データベース」が、WANのWebサイト内に移設され、WS/GSの実質をもつ博士論文の情報の把握収集・登録・提供そして活用の活動が、WANの1プロジェクトとして再出発しました。
 日本では、輪郭づけられた学問領域を形づくることや、大学の学部・学科の設置をめざすよりも、あらゆる学問にジェンダーの視点・課題認識を持ち込む形で発展してきたことは、日本のWS/GSの強みとなってきたに違いありません。一方、学部・学科の上に大学院があり、学位が授与され、そこに教育/研究者のポストがあり、人材が育ち、といった体制をもつ学問分野に比べると、知の集約・集積の点で不利な面があると言わざるを得ません。
 博士論文データベースは、こうしたやや不利な面を補い、WS/GSの知を集積して活用するツールの1つです。データベースがWANサイトのなかで運営されていくことなったことで、その有用性は飛躍的に高まるに違いありません。みなさまご活用ください。

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https://wan.or.jp/hakuron/search/

WAN女性学講座チーム(「WS/GS博士論文データベース」プロジェクト) 内藤和美