オトナの保健室: セックスと格闘する女たち (単行本)

著者:朝日新聞「女子組」取材班

集英社( 2018-10-26 )


 酒井順子さんの著書『男尊女子』に関連して、朝日新聞大阪本社生活文化部から、酒井さんにトークイベント参加依頼のご連絡をいただいたのが約一年前。
 以前から、「女子組」の「オトナの保健室」コーナーには、「朝日新聞のカタいイメージと違う……攻めている!」と、酒井さんともども注目していましたので、もちろんお伺いすることに。
 読者投稿、識者の対談やコメント、そして田房さんの自己の体験を踏まえた漫画。セックスしたい・したくないに始まり、不倫、セクハラ、性暴力…紙面すべてから女性たちの鬱屈、葛藤、密室ならではのやり場のない思い等々、エネルギーが満ち溢れ、これは本にしたい、するべきものである! とお願いし書籍化の運びとなりました。
 編集経験20数年の中、この本だけで「セックス」という単語を2,000回は読んだ経験も貴重なもの。そして、その回数こそが性が人生に大きく影響する重みなのだと実感しました。
 セックスに関して思うところがあるならば、ぜひご一読を。 一歩踏み出すか留まるか、検討に至るための一石を受け止められるはずです。