
「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」では、2020年5月29日、助成第4号として、ぱっぷす(特定非営利活動法人ポルノ被害と性暴力を考える会)に助成金を振り込みました。
ぱっぷす(特定非営利活動法人ポルノ被害と性暴力を考える会)は、2009年に「ポルノグラフィの制作・流通・消費などを通じて、あるいはその影響を受けて生じているさまざまな人権侵害や性暴力の問題について調査・研究し、この問題を社会に広く訴えていくこと、そして、ポルノ被害を受けた方の被害者支援を行うことを目的とする」ことを掲げ、婦人保護施設職員、児童施設職員、スクールソーシャルワーカー、大学教授、大学教員、性暴力・性被害の問題に詳しい弁護士、人身取引被害者救援スタッフなどが参加して活動をはじめました。
今回のパンデミックにおいては、風俗営業・特殊風俗営業等に従事している人は、感染のリスクが高いとされる「濃厚接触」や「3密」を避けることが困難であり、新型コロナ感染のリスクが高い状態におかれています。
また、外出自粛による利用客の減少・事業所の休業により減収したこれらの仕事に従事している方は生活困窮に陥る可能性、さらに劣悪な労働条件を飲まざるを得ない状況に陥りがちでもあります。
加えて従来は別の仕事に従事していた女性が失業や減収、家庭内暴力の深刻化により安全な場所を追われる等して、新たに性産業に関わる可能性も高まっていることが、ぱっぷすへの相談内容からも明らかになっています。
このような状況下においてぱっぷすでは以下のような支援を行っています。
① コロナ禍により脆弱な経済状況におかれた女性への行政窓口への同行・給付金、補助金等申請手続きの補助・宿泊施設提供・食事や日常生活品の差し入れ等の支援。
② コロナ禍終息後の継続的な関りによる就労支援や転職支援。
③ お金の使い方や貯蓄の仕方などの生活スキル確保のための支援。
このような活動に対して、WAN基金運営委員会は敬意をもって助成を決定し、迅速に助成金交付を行いました。
WAN基金では、寄付が集まり次第、次々にこのような「しんどい女性を支援する」女性活動団体に対して、 助成を進めていきます。
コロナ禍で苦しむ女性たちへの支援のため、ご寄付のほうもよろしくお願いします。
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