先日の10月24日に法制審議会にて刑法性犯罪改正の「試案」が出されましたのでご報告します。
(試案はこちらから読めます。
https://www.moj.go.jp/content/001382454.pdf)
すでに報道にもあるように明確に「同意のない性的行為は犯罪だ」と読める条文になっておらず、大変に落胆をしました。
こちらでも何度も懸念をしめし、みなさまに訴え、みなさまの声を届けてきたのにも関わらず「意思を形成・表明・実現困難」という構成要件の案のままでした。
この対象には含まれない性暴力被害が残ることが懸念されます。
さらに、いわゆる「性交同意年齢」も16歳にひきあげられることは歓迎されるのですが、一定の条件が付けられているなどの問題が残っています。ほかに様々な点で懸念があることを強く訴えるために、24日午後に緊急記者会見を行いました。
そこで緊急声明を発表しました。
以下からお読みください。
◆私たちの声が無視される続けていることに強く抗議します
https://community.camp-fire.jp/projects/399659/activities/424021#main
今後、法制審議会はこちらの試案をもとに議論が続きます。
これからの法制審議会に意見を伝え続けます。
また、このような議論の現状を国会議員へ訴える活動、みなさまに伝え、世論喚起する活動を引き続きがんばっていきます。
わたしたちは、あきらめません。
戦い続けます!!
みなさま、引き続き、よろしくお願いいたします。
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刑法改正市民プロジェクトに参加する団体が様々に活動しています。
◆10月3日緊急記者会見:【緊急記者会見】「不同意性交等罪の創設・性交同意年齢の引き上げ・被害者の視点に立った刑法抜本改正を求めて」
https://youtu.be/2E_hxzIPFS4
◆2022年10月11日
※以下のデンマーク・スペインについての報告は興味深く参考になりますので、ぜひご覧ください。
ヒューマンライツ・ナウ主催ウェビナー【YES MEANS YES! 不同意性交に関する刑法規定~デンマーク&スペイン編~】
https://youtu.be/vJS3xX0CbTc
また、「性暴力の無い社会を目指す議員連盟(通称:ワンツー議連)」総会が10月14日に行われ、ともに適切な処罰がされる刑法を目指す国会議員のみなさまと意見交換の場がありました。
法制審議会(性犯罪関係)の検討状況について共有され各団体から意見を申し上げました。
引き続き、適切な処罰がされ被害者が救われる刑法になるように働きかけを続けます。
みなさまの声が大きな後押しになります。
引き続きよろしくお願いいたします。
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■お知らせ
先日、「NoMoreDVプロジェクト」から共有されました。
殴る蹴るだけがDVじゃない・DV防止法を改正して被害者の保護を拡充して下さい!キャンペーン の署名が3万7千筆を超えました。
ありがとうございます。
また、以下のようにうれしいニュースもはいってきました。
■DV防止法改正案 来年の通常国会への提出を目指す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221012/k10013857041000.html
DVは家庭という密室の中で「支配関係」があるということです。
子どもたちへも性的な虐待も含めた様々に深刻な影響の可能性があります。
署名についてまだまだ受付中ですので、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。
DV防止法改正についても、どうぞご注目ください。
■署名は以下から
https://chng.it/xR82Zv9dvS
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2022.10.29 Sat