ご無沙汰しております。
オランダに来てから2年が経ち、様々な出会いや困難と向き合いつつ、
猫と元気に生きております。
先週末は雪が降りました。

オランダは先月11月22日に下院選が実施され、反移民、反EUの立場を鮮明とする極右政権「PVV」が37議席を獲得し
第一党となりました。
オランダでも極右政権が第一党になったと聞いて驚きましたが、周囲のオランダ人の反応は、
「PVVの発言はひどい時があるけど、主張のすべてが悪いとも思わない」とか
「彼らが勝っても170議席中の37議席だから、その他の方がまだ多い」とか
「彼らが極右的なことをいっても極左が意見を出して結局中道の意見に収まるはず」など、楽観的な意見が多かったです。
オランダは難民を多く受け入れていますが、難民として受け入れられた後は、住居、医療保険、生活費などすべて政府が
保証してくれます。
特にオランダは極端な住宅難で、仕事があっても住む家がないというあり得ない状況や、法外な家賃を泣く泣く払って
暮らしている人も多くいます。
そんな中、仕事をして高い税金や生活費を必死で払っている人からすると、難民は政府から住宅を無料で与えられ、
ライフラインから保険まで、全ての費用も政府が払ってくれていて、かつそれに感謝さえしていない人もいることを知ると、必死に働く人々の言葉にできない不満が募ることも理解できます。
それでも難民を非難することは「はばかられる」社会のため、人々が言葉にできない怒りを代弁して勝利したのが今回のPVVだったのだと思います。
私は安倍政権をはじめ日本で地獄の極右政権が牛耳る社会を長く生きてきたので
オランダのように投票率が高く、有権者主体の社会が運営されていて、政治家の汚職やあり得ない差別発言など
聞いたことがない国で極右政権が第一党になっても、さほど気になりませんでした。
ただ楽観視しすぎず、引き続きこの国の政治を見ていこうと思います。
「バルセロナ旅行」
今年はどこにも旅行に行けていなかったので、11月に思い切ってバルセロナ旅行に行きました。
オランダからバルセロナまでは飛行機で約2時間と近い距離にありました。

ずっと見たかったサグラダファミリアは圧巻の建築で一見の価値ありでした。


バルセロナの気候は温暖で晴天が多く、雨が多くグレーなオランダから抜け出せて息抜きができました。
ガウディの作品が見られるグエル公園では、情熱的なフラメンコ音楽が聴けました。


スペインの市場にも行きました。
牡蠣やウニをその場で食べられるようでした。

今年も一年、オランダ移住の記を読んでいただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

新しいウォーターファウンテンが気に入ったクッキー
☆☆☆☆☆☆
Sami
1973年生まれ。Feminist、非典型所属者。
群馬→東京→アメリカ・ノースカロライナ州→東京→2021年11月にオランダ移住(いまここ)
大事なもの:Freedom of Choice
座右の銘:実践あるのみ
猫と幸せに生きています。
自分の居心地のいい場所は自分で作ります。どうぞご一緒に。
☆☆☆☆☆☆
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