2023年で創刊60周年となった、女性のための投稿誌『Wife』は、編集部を岡山県倉敷市に移し、オンライン技術を駆使して東京在住のスタッフと編集作業を行い、紙媒体での発行を続けています。
「私たちは家事と育児に追われるだけでいいの? 誰かと、社会とつながりたい」
そんな思いを胸に1963年に宝塚市の団地の主婦たちが、ガリ版刷りで始めたミニコミ誌、それが投稿誌『わいふ』(現『Wife』)です。
その後60年が過ぎ、女性を取り巻く環境は劇的に変化しました。「今、女たちは皆外に出て、主婦はいなくなった」「Wifeという名の投稿誌の役割は終わった」という意見もWANブックトーク(https://wan.or.jp/article/show/10022)では飛び出しました。
しかし、今、投稿誌『Wife』には、老いも若きも非婚も既婚も、様々な立場の女性が、「この場所だから言えること」を、感じたままに書き綴っています。
今の女性たちは「主婦」という枠を超えて、外に出る自由を得たはずです。それでも今なお「正体の見えないもの」にとらわれて、生きづらさを抱えているのではないでしょうか。
こんな時代だからこそ
「自分自身にじっくり向き合って書くこと」
「思いをさらけ出せる安全な場所を共有すること」
は大切です。
書き手、読み手双方の考えを深め、女性たちをエンパワメントする——これが今の『Wife』の役割だと確信しています。
そんな思いを込めてホームページをリニューアルしました。ぜひご覧ください(https://womenslife21.net)。
●投稿誌『Wife』は年4回発行、年間購読料4320円。購読いただくとどなたでも投稿できます。申込みはWife編集部(info@womenslife21.net)までご連絡ください。
写真は2023年11月発行の405号、次回406号発行は2024年2月1日です。
投稿誌『Wife』編集部(編集室Wife-XF) 小野 喜美子
2024.01.17 Wed
カテゴリー:著者・編集者からの紹介