2012.06.02 Sat
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. 30年前、最初の本『母性をひらく』の出版をきっかけに舞い込むようになった女性問題の講座で、公民館の職員に「この本で感動したことの一つは木村さんが本当にいい友だちを持っているということです」言われて、講座のテーマは女性問題なのに、と戸惑った著者。
それから20年後、自分が友だちの存在を”力”にして生きてきたこと、あの職員は、女が「自分」を生きるためには女友だちとの支えあいが必要だと言いたかったのだ、と思い当たって『女友だち』を書き始めます。
数年たって肺がんを発症し、手術後の昨年6月、多発性肺転移・骨転移がみつかって、重篤な副作用のリスクがあるイレッサの服用を決意。治療を続けながら、死の不安に直面する中で見えてきたものや、病を経てさらに深まった友情のエピソードを加筆して本書を完成させます。
涙と笑いのエピソード、”女の友情”の視点から鮮やかに読み解いた映画や本のひとコマ…女が子育てと仕事を両立させるのがいまより難しかった時代、まだシスターフッドという名で女の友情が語られることがなかった時代の女性たちの支え合いが心に残りエンパワーされる一冊です。
木村さんは現在『くらしと教育をつなぐWe』誌上で、ノンフィクションライターの向井承子さんとの『往復書簡』を連載中です。
(『くらしと教育をつなぐWe』編集長 稲邑恭子)
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