「東エルサレムを含むパレスチナ被占領地とイスラエルに関する独立国際調査委員会(COI)」は、国連人権理事会が2021年に設置した調査委員会です。今回訳出した報告書は、2023年10月7日以降の事態に関する2回目の報告で、2024年9月11日に国連人権理事会と国連総会に提出されました。
本報告書では、2024年8月までと時間を区切って、A) イスラエルによるパレスチナの病院や医療関係者への攻撃、B) イスラエルによるパレスチナ人被拘禁者の取り扱い、C) パレスチナ武装勢力による人質の取り扱いの事実検証がなされ、「結論」と「勧告」が続きます。
国連の調査委員会でここまでは事実認定がなされ、その報告を国連加盟国すべてが受け取っているという事実を、多くの人に知ってほしいと思い訳しました。パレスチナの女性のリプロダクティブ・ライツへの侵害や、パレスチナの男女の被拘禁者に対する性暴力・ジェンダー暴力など、フェミニズムの重要課題も取り上げられています。2024年11月現在、ガザ北部の病院への徹底した攻撃と破壊が続行中という意味でも、喫緊の問題が提示されています。(片山亜紀)
【概要】
東エルサレムを含むパレスチナ被占領地およびイスラエルに関する独立国際調査委員会は、ここに第3
回報告書を国連総会に提出する。本報告書は2023年10月7日から2024年8月までの期間における被拘禁者
と人質に対する処遇と、医療施設と医療関係者への攻撃を検証するものである。
I. 序論と方法論
II. 適用される枠組み
III. 事実に関する調査結果
A. 医療施設と医療関係者への攻撃
B. イスラエル当局による被拘禁者の扱い
C. パレスチナ武装勢力による人質の処遇
IV. 結論
V. 勧告
注記
・原文(英語)はこちらです。
https://documents.un.org/doc/undoc/gen/n24/262/79/pdf/n2426279.pdf
・原文では文書番号などからも参照先に飛べますが、この試訳では飛べません。必要に応じて原文と照合してください。
・原文の脚注は日本語に訳していないものもあります。
訳文全文は以下のPDFファイルをご覧ください。↓↓↓
報告書原文(英語)はこちらからもご覧いただけます。↓↓↓
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