
上野千鶴子×山内マリコ初共著!
本書は「地方から若年女性が流出する」というテーマを出発点とし、ともに富山出身の上野千鶴子さんと山内マリコさんが、女性の選択肢と地方の在り方について考えた一冊です。
第2章には富山在住のライター藤井聡子さん協力のもと、富山にゆかりのある14名の女性を取材し、ライフヒストリーとして収録しました。
女性が「結婚する」「子を産む」「家事をする」「介護をする」ことがスタンダードだという価値観が根強く残る場所で、女性たちはどのような人生を歩んできたのか。これまでの選択にどのような影響を与えたのか。
【ライフヒストリー本文より抜粋】
「あれだけ目立つことが大好きだったのに、もう一切できない性格になってしまった。どうしちゃったんだろうね。役所に勤めて三〇年ぐらい経つけど、公務員って定期的に異動があって、いつ、どこに配属されるかが直前まで分からない。だから与えられた仕事をこなして、行けと命じられた所に行くだけ。一応、異動の希望は出せるんですけどね。同期は年功序列で課長とかの役職に就いとるけど、私はもう、そういう器の人間じゃないので、ここ最近はずっと『昇進の希望はありません』って書いてます。人の上に立つより、雑用のような仕事をコツコツするおばちゃんの方が向いてる」
20代〜60代まで幅広い世代のライフヒストリーを収録することで、世代間の違いもみえてきました。
富山に限らず多くの方にお読みいただきたい一冊です。
富山県内書店はもちろん、全国書店にてご注文いただけます。
amazonや桂書房オンラインショップでも販売中です。
◆目次◆
はじめに
第1章 出ていったわたしたち
地方女子の生きる道(上野千鶴子)
帰りたいけど帰れない(山内マリコ)
第2章 女性たちの語り
聞き取りにあたって
ライフヒストリー
テーマ別でみる女性たち
「語る」を取り戻す(藤井聡子)
第3章 対談(上野千鶴子×山内マリコ)
あとがき
◆書誌データ◆
書名 :地方女子たちの選択
著者 :上野千鶴子・山内マリコ著、藤井聡子協力
頁数 :268頁
刊行日:2025/07/14
出版社:桂書房
定価 :1980円(税込)
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
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