

12/6(土)〜12/12(金)の期間中に渋谷のユーロスペースにて、日芸生主催の映画祭を開催いたします。今年で15回目の節目として「はたらく×ジェンダー」というテーマのもと、1930年代から2020年の作品まで、約90年に渡る作品を選びました。海外の権利元と直接交渉をした作品や配信には無い作品を厳選しております。
番組表は下記をご覧ください。
〈上映作品⼀覧〉 ※制作年順
『君と別れて』(1933/成瀬⺒喜男)
今年、⽣誕120年でもある成瀬監督初の⻑編オリジナルシナリオであり、出世作。国⽴映画アーカイブ所蔵の貴重なフィルムを、活弁と三味線付きで上映。
『浪華悲歌』(1936/溝⼝健⼆)
同年の『祇園の姉妹』と共に、⼥性映画の巨匠 と呼ばれた溝⼝健⼆監督の戦前期における代表作。主演⼭⽥五⼗鈴が演技派⼥優としての才能を開花させたと⾔われる作品。
『私たちはこんなに働いてゐる』(1945/⽔⽊荘也)
海軍⾐料廠の⼥⼦挺⾝隊を圧倒的な熱量で映し 出した国策映画。沖縄戦終結後の1945年6⽉に公開された国⽴映画アーカイブ所蔵の映像を上映。
『巨⼈と玩具』(1958/増村保造)
開⾼健の同名⼩説を、増村保造監督によって映像化した増村監督初期の傑作。⾼度経済成⻑期の企業社会の労働と消費を描いた⽇本映画の異⾊作。
『下⼥』(1960/キム‧ギヨン)*海外交渉作品
実際に起きた下⼥による幼児殺害事件をモチーフにした作品。『パラサイト 半地下の家族』にも影響を与えたとされる、韓国映画最⼤の⿁才‧⾦綺泳監督の代表作であり韓国映画史の傑作。
『その場所に⼥ありて』(1962/鈴⽊英夫)
⾼度成⻑期の東京、広告代理店でたくましく働く⼥性の姿を描いた鈴⽊英夫監督の代表作。1962年サンパウロ国際映画祭審査員特別賞受賞。
『にっぽん戦後史 マダムおんぼろの⽣活』(1970/今村昌平)
カンヌで2度最⾼賞を受賞した今村昌平監督による、戦後⽇本でバーを営み、したたかに⽣き抜く⼥性たちの25年間を記録したドキュメンタリー映画。
『ジャンヌ‧ディエルマン ブリュッセル1080,コメルス河畔通り23番地』(1975/シャンタル‧アケルマン)
売春をする主婦の⽇常を⻑尺で映し出すアケルマン監督の代表作。2022年には英誌『Sight & Sound』の「史上最⾼の映画」批評家票で第1位に選出された。
『インタビュアー』(1978/ラナ‧ゴゴベリゼ)
戦後のジョージア映画の巨匠の⼀⼈、ラナ‧ゴゴベリゼ監督の佳作。ジョージア初のフェミニズム映画ともいわれ、ソヴィエト連邦国家賞、1979年サンレモ国際映画祭でグランプリ受賞。
『マリア‧ブラウンの結婚』(1978/ライナー‧ヴェルナー‧ファスビンダー)*海外交渉作品
ニュー‧ジャーマン‧シネマを牽引したファスビンダー監督の代表作。主演のハンナ‧シグラは第29回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。
『あゝ野⻨峠』(1979/ ⼭本薩夫)
1968年に⼀⼤ベストセラーとなった⼭本茂実の同名⼩説を、監督‧⼭本薩夫、主演‧⼤⽵しのぶで映像化。信州の製⽷⼯場で働く⼥⼯達を描き、邦画興⾏収⼊第2位、⽇本アカデミー賞最優秀⾳楽賞受賞。
『この⾃由な世界で』(2007/ケン‧ローチ)*海外交渉作品
カンヌ国際映画祭でパルムドールを⼆度受賞したイギリスの名匠ケン‧ローチ監督が、働くシングルマザーとイギリスの抱える社会問題を描く社会派作品。ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞を受賞。
『未来よ こんにちは』(2016/ミア‧ハンセン=ラブ)*海外交渉作品
エリック‧ロメール監督の後継者と称されるミア‧ハンセン=ラブ監督が中年の⼥性哲学教授(イザベル‧ユペール)が静かに⼈⽣を再構築していく⽇常を描く。第66回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。
『映画はアリスから始まった』(2022/パメラ‧B‧グリーン)
映画史から「忘れられた」世界初の⼥性映画監督、アリス‧ギィ=ブラシェの功績を現代に甦らせるドキュメンタリー作品。第71回カンヌ国際映画祭正式出品、第15回バンクーバー国際⼥性映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞。
『82年⽣まれ、キム‧ジヨン』(2020/キム‧ドヨン)
⽇本でもベストセラーを記録した同名⼩説を、⼥優出⾝のキム‧ドヨンが繊細な演出で映像化。育児をしながら再就職への道のりを模索する⼥性を描いた、⻑編デビュー作。第56回⼤鐘賞映画祭で主演⼥優賞を受賞。
『ある職場』(2020/船橋淳)
ホテル勤務の⼥性が上司からセクハラを受けた実際の事件を基に、後⽇談を描いた衝撃作。2020年東京国際映画祭コンペティション部⾨に選出。翌年⽇芸映画祭でプレミア上映。
〈チケット情報〉
1回券・前売り(一般/学生ともに)→1000円
1回券・当日(一般)→1400円
1回券・当日(学生/会員/シニア)→1200円
3回券・前売り(一般/学生ともに)→2400円
3回券・当日(一般/学生ともに)→3000円
日時:12/6(土)〜12/12(金)
場所:ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F)
公式サイト:https://www.nichigei-eigasai.com
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