WAN誌上で「陽の当たらなかった女性作曲家たち」エッセイを掲載しております、ハンガリー在住の石本裕子です。

こちらのフェミニスト仲間アメリカ人 Hope Reeseが、今年7月に出版した『Women are not fine』は来年夏ごろに河出書房より日本語版が出版される運びです。その際はWANサイトにてご紹介させていただく予定でおります。

それに先立ち、英語版が好評のため彼女の立っての希望で、このように英語版もWAN誌上でご案内させていただくこと、

ご協力いただいたスタッフの皆さま、誠にありがとうございます。

ハンガリーのある村の紛れもない史実で、1911年から1929年の長きに渡って起きた殺人事件です(第一次世界大戦は1914年に開戦)。女性の集団が結託して村人たちに毒を盛って殺し、その中には数多くの彼女たちの夫も含まれていました。警察署もない、新聞もない小さな村で、ボス女性から広がる女性の輪が如何に壮大な計画を成したか、その過程を書いています。現在でも村人は、この黒歴史に触れたがらないそうです。10月初旬には著者がロンドンで出演したBBC Radio 4 「ウーマンズアワー」も、ブダペストのフェミニズムブッククラブでのブックトークも、たいへん興味を惹かれました。日本出版の際は来日できることを願っているそうです。

以下は、著者ご本人のホームページにある著作案内です。

多くの皆様のお目に留まりますことを願っております。

石本裕子

Hope Reese Hope Reese | Discover Women's Hidden Histories

The Women Are Not Fine: The Dark History of a Poisonous Sisterhood

著者:Reese, Hope

BRAZEN( 2025/07/10 )