エッセイ

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パソコン事始・・・60の手習い(11)~レジストリの話とちょっとだけSNSの話   パソ子

2012.01.25 Wed

 友人が仕事をしている事務所に所用で出かけました。彼女は大型のノートパソコンを使っていて、使うたびにロッカーから出して机の上に置いています。そのパソコンは、彼女が事務所を開設するときに事務所用に買ったものです。そして、事務を任せる人にそれで仕事をしてくれるよう指示をして、後はずっとその人が使っていました。が、事情でその人が辞めたので、その後は、友人が自分で事務をやっています。

 パソコンは、マイコンピューター(XPの場合)の「システムのプロパティ」を開くと、そのパソコンの使用者の名前が書かれています。セットアップした時に、登録した名前です。友人の事務所のパソコンには、辞めた事務の人のファーストネームがひらがなで出ています。かわいい女性の名前が書かれているのです。

 なんで雇用されている事務所のパソコンに自分の名前、しかもファーストネームを、しかもいかにもかわいくひらがなで登録するのか、私にはそういう心理がさっぱりわかりません。登録するなら、当然、事務所の名前だろうと思うのですが。友人は苦笑するだけですが、「名前変えたい?」と尋ねると、「変えられるなら、もちろん変えたい」と言いましたので、ネットで検索をかけました。パソコンのセットアップ時の名前を変えるのはどうやるのかなと思っていましたが、検索をかけたら、すぐに出てきました。レジストリを変更すればいいのでした。

 レジストリというのは、Windowsの設定情報が納められているデータベースです。たとえばWindowsの機能や、周辺機器などの情報、インストールされているソフトウェアの情報など、とにかく私たちがWindowsを使って行う様々な設定情報が書き込まれています。いろいろなソフトウエアを使っている時に設定変更を行ったときなども、自動的にレジストリに登録されます。

 コントロールパネルを使って設定変更をした場合も、私たちはレジストリをいじらなくても、自動的にレジストリに反映され、レジストリが書き換えられています。ですから、通常は私たちは、レジストリを触ることはありません。

 でも、今回のような、セットアップ時に登録した名前の変更などは、レジストリを書き換えることによって行うことになります。

 レジストリを変更するには、レジストリエディタの画面を開かなくてはなりません。レジストリエディタの画面を開くには、スタートボタンを押して「ファイル名を指定して実行」をクリックします。そして、regedit と入力しますと(これもXPの場合です。)、レジストリエディタ画面が開きます。

 5つのルートキーというものが表示されています。それぞれの機能は、下記のようになります。

HKEY_CLASSES_ROOT は、ファイルタイプに関連した情報が格納されています。

HKEY_CURRENT_USER は、ログオン中のユーザプロファイルのデータが格納されています。

HKEY_LOCAL_MACHINE は、Windowsシステムに関するほぼすべての情報が格納されています。

HKEY_USERSは、登録されているユーザプロファイル情報が格納されています。

HKEY_CURRENT_CONFIG は、ログオン中のWindows システムに関する情報が格納されています。

 これらそれぞれをクリックすると、おびただしい数の下位フォルダが現れ、それらに対してまたそれぞれ下位フォルダがあり、というように、膨大な数のデータが納められています。そして、それぞれの最下位のフォルダに対して、右側の名前、種類、データの欄にデータが書き込まれています。

 では、コンピュータの使用者名の変更をどうするかやってみましょう。

5つのルートキーの内、HKEY_LOCAL_MACHINEをクリックし、その次にSOFTWARE、さらにMicrosoft→Windows NT→CurrentVersionと開いていきます。

右側に文字が出ます。データ欄にも文字が出ているのですが、とりあえず、パソ子のPC情報なので、ちょっと隠しています。

 次に名前の欄の「RegisteredOwner」をダブルクリックして「文字列の編集」ダイアログを開き、「値のデータ」に新たな使用者名(パソ子と入力してみました)を入力して「OK」をクリックすると、変更ができてしまいます。あとは、システムのプロパティを開くと、変更ができているはずです。

  というわけで、友人の事務所のパソコンの使用者名も無事に変更しました。

 それから、前回に続いて、ちょっとまた、SNSの話題を。私は最近になって、小さな旅行やウォーキングをしたりするような仲間をほしくて、自分の年齢に近い人と出会えるSNSに登録しました。ハンドルネームと簡単な自己紹介、性別、年齢などを書き込み、アンケートに答える形になっています。ひとりものの女性であること、還暦を過ぎていること、そして、アンケートは、旅行会社がサービスしているSNSなので、「行きたいところ」という項目に、出雲大社を書きました。出雲大社と書いたのは、そもそもその旅行会社の出雲大社ツアーに申し込んでいたのですが、会社側の事情でそのツアーがなくなったので、残念だったので書いたのでした。が、なんと、登録したとたんに、60歳代、70歳代の男性数人から書き込みが、、、。中には、「女性の夢は、もちろん、素敵な男性との出会いでしょう」なんて決めつけて書いてあるのもあります。「素敵な男性とも素敵な女性とも、素敵な猫とも素敵な犬とも、出会いたいです」とレスをつけたら、それ以上何も言ってきませんでしたけれど、、、。

 友人にその話をしたら、ひとりものの女性で、出雲大社に行きたい、と書けば、当然、相手を求めていると思われるよ、と大笑いされました。私は年齢を書いているので(昔、全く別のSNSでブログを書いていたら、勘違いした若者がアプローチしてきたので、今度は、年齢を明記したのでした。)、そんなことはないと思ったら、還暦を過ぎた女性には還暦を過ぎたおじさんが寄って来るのですね。へぇ~、枯れてないんだ、、、というのが正直な感想。偏見だと言わないでくださいね、なにしろ私が超草食系なものですから、自分と同じように考えていたのです。

 これはめんどくさい、と思って、今度は女性だとは想像しにくいハンドルネームにして、性別を書くのをやめました。おかしいほどにはっきりと、効果が出ました。誰も近づいて来なくなりました。やがて、私の日記を読んだ同年配の女性が反応してくれたりして、いい感じの書き込みがあったりします。

 ある人曰く、こういうSNSは出会いの場として入ってくる人が多いのだそうです。まぁ、私も旅行とかウォーキングのお仲間が欲しいと思っていたわけですから、出会いを求めていた、と言えなくもないですが、そういう出会いの場として入ってくる人は「異性」との出会いを求めているのだそうです。オフ会というのものにも行ってみたのですが、男性がまじると、雰囲気がもう「セクハラ」でした。ジョークもすべて、「セクハラ」で成り立っています。それに慣れているかのような女性ばかりで、私はフェミ以外の世界ではもう生きられないのだなと痛感しました。私が重い鞄を持っていたら、10歳以上年上の男性がその重い鞄を持ってくれます。いくら断っても、いいのいいの、と、鞄を持ってくれます。還暦を過ぎた私よりさらに10歳以上年上なのですから、無理してるのがわかるので気が気でないのですが、頑張られるのです。やっぱり、めんどくさいので、そういうところへは1回限りで行かなくなりましたが、フェミの外の世界って、こんなふうだったのですね。とっくの昔に免疫が切れていた私は、ネットを通じて、またもやこういう世界に遭遇してしまいました。人生の残り時間を考えると、もうこんな経験をしている暇はないので、SNSからは少しずつ遠ざかると思います。

カテゴリー:パソコン事始

タグ:SNS / ソーシャル・メディア / パソコン / レジストリ