[tmkm-amazon]B00NDPE5WI[/tmkm-amazon] 高校生のアデルは、仕事も恋愛も未知数の毎日をおくるティーンエイジャー。そんな彼女がある日、青い髪をした美学生のエマに出合った瞬間、恋に落ちる…。 心と身体が、惹かれ合う相手とつながっていくときの高揚感に満ちた幸せ、恋愛がもたらす幻想と自己喪失ゆえの寂しさに耐えかねて大切な人を手ひどく傷つけ、思いもよらない呆気なさでその愛を失ってしまうときの激しい痛みを、アデルの成長と成熟に見事に重ねて描いた、繊細な作品。 セクシュアル・マイノリティに向けられる、友達や社会からのまなざしと対峙しながら、愛する人を得て自分自身を理解していくアデル。その後に訪れた突然の別れに困惑し、愛を取り戻そうと懇願し、やがて憔悴していく彼女を見ているのは胸が痛かった。彼女が、深い火傷のように消えない痕を残す、ヒリヒリとした喪失の痛みの中、自ら選ぶラストが切ない。 2013年、第66回カンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルム・ドールを受賞。公式ウエブサイトはこちら。