上野研究室

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『だから、言ったでしょっ!』 ちづこのブログNo.7

2011.06.16 Thu

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.米谷ふみ子さんの新刊『だから、言ったでしょっ!』(かもがわ出版)がおもしろい。

今、こう言えるひとがほんとに強い、と思えます。3.11以前と以後とで、ふるまいや発言を変える必要のないひとたちのいうことだけを、信じようと思います。

米谷さんから引用を。

「原発の事故は起こるべくして起こったのである。私は為政者、関係者の愚かさに絶望的になった。」

もひとつ米谷さんから引用を。

「金に目が眩むと…原爆の核と原発の核が同じく危険であるとおもえなくなるのだろうか?」

ただただ、米谷さんの引用を。

「政府と企業とメディアがつるむとその国は滅びる。」(『だから、言ったでしょっ!』から)

「だから、言ったでしょ」と米谷さんに海の向こうで言われても、それに応えることのできなかった、自分たちの非力と無力がほんとうに無念です。そしてこのおろかさがこれからもまだこの国でつづくとしたら・・・苦い後悔と底なしの絶望に、身をさいなまれるでしょう。

その米谷さんから、突然メイルがとびこみました。実は米谷さんとは、国分寺市事件を通じて、以前からご縁がありました。上野が東京都下の自治体国分寺市との共催事業で人権講座の講師の候補にあがったとき、都庁の役人の介入で、講師から排除された事件です。

*詳細はこちらへ http://www.againstgfb.com/

このとき、米谷さんは国際電話を都庁にかけて、担当者に抗議を申し入れ、取材して原稿を書いて、怒りを表現してくださいました。熱血漢の女性です。(たったいま気がつきましたが、「漢」って「おとこ」って意味なんですねえ・・・)

そのメイルをご紹介したいと思いましたので、本人のお許しを得て、以下に掲載します。このかた、大阪人なんですね。

「日本は女性がしっかりせんと滅びます。皆他力本願で困ります。私が話した後で、必ず私より若いのが来て、握手を求め、力をくださいと言うのにうんざりします。そのたびに(自分で出しなさい。若いくせに)と腹が立って言ってしまいます。貴女たちの力で女を駆り立てて日本を変えてください。お願い!

外から見ていると、もうすぐ、この震災の後、ファッシズムがくるような気がします。大阪の知事なんか全く戦争中のようなことを教師に強要していますのに、大阪人はなんの反応も起していません。

戦中派の私はいらいらしてきまして、話する人がないから、タクシーに乗るたびに運転手に今の知事はファシストだと話してきました。」

米谷さんのいらいらはどうすれば収まるでしょうか・・・






カテゴリー:ブログ

タグ:脱原発 / 上野千鶴子

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