上野研究室

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オルタナティブ・メディアをめざして ちづこのブログNo.29

2012.07.10 Tue

このところWANのトップページでV-WANニュースという動画を配信していることをご存じでしょうか。やってみたらウェブ上の動画配信の敷居はすこぶる低く、いろんなことができるメディアだとわかりました。

OurPlanetの白石さんに招かれて同席した市民メディアについての公開シンポ。その席で、思わず「アワプラと同じくオルタナティブ・メディアを担っているWANです」と言ってしまったわたし。ほんとは「めざしている」という方が正しいのですが、それにしだいに実績が伴ってきました。

まったく1年前には考えられなかった新展開です。

それを実現してくれたのは、機動力があってセンスのよい若者たちのチーム、V-WANことVoicesWAN(ビデオ班)ボランティアチーム。チーフは熱田敬子さんです。

オルタナティブ・メディアとなのるのは、マスメディアがとうてい報道してくれそうもない情報を積極的に発信するから。スマホで簡単な動画配信もできそうなことがわかりましたので、いずれ各地のWANユーザーの方たちに、通信員になっていただきたいと考えています。

それを見たユーザーの方からの、某MLでのやりとりを、以下にご紹介します。ご本人のご了解を得て、実名で。こういうご反応をいただくと、ほんっとに励みになります!

V-WANニュースとは*******

NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワークのビデオ班VoicesWanが伝えるニュース。

今回は、官邸前で金曜日に行われている再稼働反対デモの、6/15〜29の様子を投稿・取材映像と写真でダイジェストにおおくりします。やむにやまれぬ気持ちでデモに参加し、声を­あげはじめた人たちの言葉をお聴きください。

また、大飯再稼働に揺れる、福井県において前回選挙で脱原発を掲げた敦賀市市議会議員の今大地はるみさんに、コメントをいただきました。再稼働しても、運動はまだまだ続き­ます。

【v-wanニュース】大飯再稼働反対6月ドキュメント〜反対・再稼働・そして〜

*過去のビデオニュースもよろしければご覧ください*

日本編:【v-wanニュース】2011/12/14水曜デモ1000回アクション(東京日本各地)

ソウル編:慰安婦問題の解決を求めて—1000回目のソウル水曜デモ2011.12.14

2011年12月14日、韓国で「慰安婦」制度被害者が水曜日ごとにつづけてきたデモが、とうとう1000回を迎えました。おりしも、韓国憲法裁判所が、「慰安婦」被害を解決するために韓国政府が努力しないことは違憲であると判決を出したばかり。

日本とソウルで被害者の声に答えようと集まった人々のアクションをご覧ください。

英語版もあります!

Seeking Solutions to the Issue of Comfort Women — The 1000th “Wednesday Protest” in Seoul on Dec. 14, 2011

以下がMLでのやりとりです。

熱田さんからのメッセージ**********

私がボランティアとして参加しておりますNPO、ウィメンズ・アクション・ネットワークで、官邸前デモのダイジェストニュースを作成いたしました。

福井県敦賀市において、前回選挙で脱原発を掲げて当選された市議・今大地はるみさんのコメントもございます。よろしければ、ご覧ください。

http://wan.or.jp/topic/?p=241

女ばかりのビデオ班ですが、今回の取材は、20代から50代まで4人の女子でおこないました。世代間連帯! ともひそかに自負しております(笑)

 

彦坂諦さんからの返信*************

熱田さん、「ウィメンズ・アクション・ネットワーク」のみなさん、

ありがとうございました。

みごとなドキュメンタリに仕上げられています。

よくぞここまで!

 

女たちが、自分の手で、女たちの視点をつらぬいて創りあげると、

こういう作品ができあがるのですね。

「wam」でビデオ塾をやってることは知ってましたが、

「ウイメンズ・アクション・ネットワーク」の存在は今回はじめて知りました。

「アクション」と「ネットワーク」を結びつけた呼び名がすてきですね。

 

29日の「報道」としてもすばらしい。

切り取り・編集という手法によってあざやかに現実を浮刻してくれました。

 

「日本編:【v-wanニュース】2011/12/14水曜デモ1000回アクション(東京日本各地)」も感動的でした。

よぅく知ってるひとたちも登場していたし、はじめて見るわかいひとたちの姿もあった。

この水曜デモ1000回目の「意味」を深く考えさせずにはおかない作品になってます。

 

わたしのかかわっているいくつかのMLにこれを転載させていただきます。

もういちど、ありがとうございました。

 

山下清子さんからの返信*********

熱田さん、ありがとうございます。

他の映像との違い・・・・伝わりました。

これまで何か物足りないと感じていたのは、女性たちの発言が少なかったからだと思います。

これからもいろいろ取材してください。

待っています。

富山では、ガレキ受け入れ反対運動—–若いママさんたちががんばっています。

 

再び熱田さんからの返信********

山下様、彦坂様

大変嬉しい感想をいただき、ありがとうございました。

私たちVoicesWanでは、プロの映像製作者を育てるのではなく、ジェンダー視点をもって簡単な発信ができる素人をたくさん増やしたいと活動しております。

例えば、パソコンいらずなIphoneワンタッチ映像作成・公開方法や、講演会などのライブ配信の方法など、今後ワークショップなどをひらいてお伝えしていけたら…などと計画しております。

ご興味のある方には、ぜひご参加いただければとおもいます。

 

山下様

各地からの投稿も受け付けられればと願っております。

機会がありましたら、ノウハウの共有をさせてくださいませ。

 

彦坂様

先日のwamの講座では、大変興味深いお話をありがとうございました。

末席でうかがっておりました。

水曜デモの際は、全国行動の渡辺美奈さん、wamの池田恵理子さんはじめ、

各地の支援団体の方にお教えをいただき、

本当にこの問題が草の根の団体の連携と尽力で支援されてきたことを、

実感いたしました。

90年代終わりに、大学生としてはじめてこの問題に触れてから、私の心にも刺のように被害者のお話がささっています。

 

反面、今回ビデオに登場してくれた学生さんのように、新たに偏見なく「慰安婦」問題を受けとる年下の人たちも現れていることを感じ、何か、改めて考えるきっかけをつくれればと願って作成したものです。

「慰安婦」テーマも、ひきつづき追っていきたいと思っておりますので、

今後とも、ご教示どうぞよろしくおねがい申し上げます。

 

熱田敬子

 

カテゴリー:ブログ

タグ:女性運動 / 慰安婦 / 脱原発 / 上野千鶴子 / 熱田敬子