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オトコなんて要らない?! アラサー女子の本棚事情 nichica

2009.10.15 Thu

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<p>mootyさんのエッセイ「オトコなんて要らない?!」では、オトコなるものをY染色体の行く末や「父」の確定をめぐる諸制度という視点から眺めたものとなっていたが、今回私は「(恋人という意味での)オトコなんて要らない?!アラサー女子の本棚事情」と題して、私と友人の近況報告めいた文化発信を試みようと思う。<br /> 家の本棚にニューフェイスがやってきた。その名は『縁遠(えんどお)さん』(能町みね子)。帯にはでかでかと「彼氏がいなくても、そこそこ楽しい。」なんて書いてある。<!–more–></p>
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<p>以前、『くすぶれ!モテない系』の噂を聞いて気になっていた作者の初マンガ作品。<br /> 『縁遠さん』が家にきたのは、先日女子4人で小学生時代をほうふつとさせる「お誕生日会@我が家」を開催したときのこと。これまた懐かしの「プレゼント交換(あみだくじ方式)」で、唯一オトコのいない私が見事ゲットした。<br /> さて、初めてお目にかかる能町作品。これといった展開はないものの、時折ニヤリと含み笑いしてしまうエピソードがクセになりそうだ。能町氏初のマンガ作品ということで、たどたどしさは否めず、感情移入して一気に読みきる事はできなかった。息抜きがてら3つ4つくらい読むのがちょうどいいようだ 。次は「世のモテ風潮にツバを吐いてやりたい!!しかし決してモテたくない訳ではない貴女にお送りする、複雑な女子の自意識集大成!!」との紹介文がそそる『呻け!モテない系』を読んでみたい。</p>
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<p>この『縁遠さん』を発掘してきた友人が我が家の本棚で物色していたのが、魚喃キリコの『南瓜とマヨネーズ』『短編集』と竹内佐千子の『午後のハレンチティータイム―男を知らないサチコ&百戦錬磨マイの最強エロトーク』。キリコ作品は私の大学生時代の愛読書で、恋に恋する女特有の逞しい妄想力や失恋女のセンチメンタルなモノローグ、「痛々しいラブ」という言葉がぴったりの主人公がとてもリアルで切なさ満開の作品たちだ。「恋愛のひとりずもう」という点ではさきの『縁遠さん』に通じるものがあるが、ベクトルは間逆を指している感じがする。友人は、前はダメ男を好きになってしまう痛々しさに思いを馳せたものだが、読み返してみると恋愛の隣にある「お金」や「生活」にどうしようもなく追い詰められていくそのギリギリ感が堪らなく身につまされる、と漏らしていた。なるほど「お誕生日会」なだけあって、自覚無くとも確実に歳はとってきているのだなぁと思い知らされた。</p>
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<p>『午後のハレンチ~』は、刺激的なエロトークがいやらしさを感じさせること無く繰り広げられている。キュートでおもしろくて、「女子が凹まない下ネタ本」として大事にしている一冊だ。作者の竹内氏は「ふぇみん 」で4コマ漫画を連載しているので、ご存知の方も多いのではないだろうか。そして、件の友人はエネルギッシュな青春小説『69(シクスティナイン)』(村上龍)と短編小説『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(江国香織)を鞄に忍ばせて帰っていった。</p>
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<p>話はお誕生日会に戻って、手巻き寿司を楽しみ、お誕生日ケーキを食べ終えた私たちは恒例のDVD鑑賞に移行。今回のセレクトはズバリ「崖の上のポニョ」。いつもテーマやメッセージがはっきりしているジブリ作品にしては、内容が掴みづらかったというのが私の率直な感想だ。意味はわからんけど盛大に展開する映像を楽しめる、徹底して子ども目線で世界観を構築した作品といったところだろうか。オトナからしたらシュールすぎるが、子どもにしたらこれがリアルなんだろうな、と感じる作品が我が家にもある。マンガ『ツインクル』(冬野さほ)だ。幼児特有の音的にも意味的にも舌足らずなセリフは意味を取り辛く感じるかもしれないが、慣れれば「あの頃の世界の見え方」みたいなのを思い出して、くすぐったい気持ちになる作品だ。</p>
<p>ところで、まだ紹介できていない友人が2人残っている。私たち4人は見た目も趣味も方向性が全然違うのだが、センスというか「良いと思うツボ」を共有していて信頼できる。それ故、それぞれが持ち寄る物は刺激的で興味深いので、与えられた字数は残り僅かだが2人の本棚事情も駆け足でご紹介したい。</p>
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<p>一人は「ポニョを他人事やとは思われへん」と言っていた、肉食系(?)女子。DVD「嫌われ松子の一生」とBLマンガ『Gad Sfortunato 』(basso)を持参してくれた。我が家では『大奥』(よしながふみ)をじっくりゆっくり、来るたびに1巻ずつ読み進めている。苦しくなるから持って帰る気はしないそうだ</p>
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<p>最後の一人は、4人の中で最も浮世離れしたロックな奴だ。以前貸していたマンガ『おまえが世界を壊したいなら』(藤原薫)とCD「EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX」にCD「起きて寝る -FUNNY DAY & HARD NIGHT」(Pe'z)を付け足して持ってきてくれた。そして、『姜尚中の政治学入門』(姜尚中)を借りてかえると言っていたが、翌朝、『今日の料理8月号』の下敷きになってお持ち帰り願わなかったそれを私は見つけた。</p>
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<p>かくして、オトコ抜きのお誕生日会は終わり、私は改めて集う楽しさを胸に日常を再開した。(nichica)</p>
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<p><a href="http://wan.or.jp/book/?p=97" target="_blank">次回「マンガとロマンティックラブイデオロギー」へバトンタッチ・・・・つぎの記事はこちらから</a></p>







カテゴリー:リレー・エッセイ