会場の「カフェもえぎ」は「もりおか女性センター」のお隣、プラザおでって5階にあります。

37名の方が参加。石本さんのおはなしと演奏を楽しんでくださいました。

コンサートが終わってから石本さんを囲んで懇親会をしました。右端のビルで隠れているのが岩手山です。

コンサートの様子を盛岡タイムスの馬場恵記者が取材してくれました。ＷＡＮのサイトに石本さんのエッセイ・演奏が掲載されていることも載っています。
以下、盛岡タイムスより転載
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盛岡タイムス　平成29年7月30日

女性作曲家の楽曲演奏

ＷＡＮ助成事業のピアノコンサート
盛岡で石本裕子さん

「陽の当たらなかった女性作曲家たち」をテーマにしたピアノコンサートが25日、盛岡市中ノ橋通1丁目のプラザおでって、れすとらんカフェもえぎで開かれた。女性運動を推進する認定ＮＰＯ法人ウィメンズアクションネットワーク（ＷＡＮ）基金助成事業で、同コンサート実行委員会の主催。ハンガリー在住のピアニスト石本裕子さん(59）が、19世紀から20世紀に掛けて生きた女性作曲家8人を紹介しながら、それぞれの代表作を演奏した。約40人が耳を傾けた。

演奏曲はクララ・ヴィーク・シューマン(ドイツ）「ロマンス作品21－1」、テクラ・バダジェフスカ(ポーランド）「乙女の祈り」、金井喜久子の「月夜の乙女たち～琉球民謡より」など。 当時は、現代よりはるかに男性優位の社会。女性であるがゆえに冷遇され、活躍する機会を奪われた人も少なくない。その中にあって、作品が残っていたこと自体、「男性に劣らない素晴らしい才能があったからこそ」と石本さん。男性社会を生き抜き、才能を開花させた女性たちの思いを演奏で伝えた。

石本さん自身は、男女の別なく1人の人間としての生き方を尊重する父親の下で育った。ニューヨーク・ジュリアード音楽院での学生時代も、自分の意見を持ち、物が言える環境で過ごしたため、帰国後の日本の環境は衝撃的で「苦しかった」。

その後、女性作曲家を研究した小林緑さんの著書やＷＡＮの活動に触発され、女性作曲家をテーマにした演奏活動とエッセー執筆を開始。「内面的にも深い作品が多く勉強になる。男性の作品に負けず、劣らず、素晴らしい作品があることを多くの人に知ってもらいたい」と願った。

コンサート盛岡実行委員会の赤沢千鶴代表(65）は「いろいろな視点から女性問題に気付いてもらうきっかけが作れれば。少しずつ世の中を動かしていくことで、救われる人もいるはず」と語る。

石本さんのエッセー、演奏はＷＡＮサイト（http://wan.or.jp）でも視聴できる。

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お客さまからは「またやって下さいね！」とか「本は出ていないですか？」とか、
とても励みになる言葉をいただきました。
ご来場いただいたみなさま、演奏して下さった石本さん、サポートしてくれたすべての方々に感謝いたします。
（盛岡実行委員会　赤沢千鶴）

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「陽の当たらなかった女性作曲家たち」ピアノコンサート
今後のツアースケジュール

【高知市】2017年12月16日（土）午後1時30分
　　　　　こうち男女共同参画センター「ソーレ」

【名古屋市】2018年1月13日（土）午後1時30分
　　　　　　名古屋西文化小劇場

【四日市市】2018年1月14日（日）午後1時30分
　　　　　　四日市市地域総合会館あさけプラザホール

問合せ：「陽の当たらなかった女性作曲家たち」コンサート実行委員会
womenpiano★gmail.com（★を@に変えてください）

★認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク　WAN基金助成事業

演奏予定の女性作曲家
セシル・シャミナーデ（フランス）、クララ・シューマン（ドイツ）
エイミー・ビーチ（アメリカ）、シンキアーナ・ゴンザーガ（ブラジル）
エンマ・コダーイ（ハンガリー）、金井喜久子（日本）他

＜石本裕子　プロフィール＞
札幌生まれ。NYジュリアード音楽院にてバルトークの高弟ジョージ・シャンドール氏に師事。
バルトークを初め、ハンガリー作品を数多く学ぶ。
東京にて桐朋学園短期大学部の講師を10年務める。西武主催の「ジュリアードの仲間たち」室内楽シリーズを主宰。
ロンドン交響楽団との競演。2003年よりハンガリーブダペスト在住。
CD「My　Favorite」はハンガリー国立放送にてラジオ放送される。
CDのバルトーク作品がハンガリー映画「君の涙ドナウに流れ」に起用される。
毎年夏は「ハンガリー音楽セミナー」を、ピアニスト・リスト音楽院教授の
ヤンドー・イエヌー氏とともに日本人学生の指導に当たる。
WANサイトにてエッセイと作品音源「陽の当たらなかった女性作曲家たち」を連載、 この5月より第2シリーズが始まりました。
石本さんのエッセイは、こちら↓↓↓
エッセイ「陽の当たらなかった女性作曲家たち」