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現実社会の矛盾に違和感を覚える「大きくなりかけだったわたし」と「大きくなりかけのあなた」へ『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー (著)、野崎孝(訳)

2009.12.17 Thu

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<疑問にゆれる心の本棚>

Q.いくつぐらいのとき、どんなときにこの本をはじめてお読みになりましたか?

A.同級生にサリンジャーの作品を読むように勧められ、19歳の頃にわくわくしながら読み
ました。

Q.この本をすすめる理由や、この本に関する体験をおしえてください。

A.これは高校を退学した少年が一人称で語る物語です。私は、薄汚れた大人の世界、権威の世界を「インチキ」と容赦なく非難する少年に共感しながら読みました。そして、ライ麦畑のあぶない崖のふちに立ち、転がり落ちそうな子どもをつかまえる役(キャッチャー)になりたいという突拍子もない夢を語る少年に、衝撃を受けました。米国の小説家、サリンジャーが1951年に発表した作品ですが、今でも若者たちに読み継がれている名作です。現実社会の矛盾に違和感(または無力感)を覚える若者にお勧めします。なお、村上春樹による新訳もあります。どうぞお好きな方をお読み下さい。

(伊賀みどり)








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