女の本屋

views

1831

女子世界の秘密を探検!『オカマだけどOLやってます』能町みね子

2010.01.25 Mon

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.

著者はMtFのトランスジェンダー。本書執筆時は、フルタイムで女性として生活をするようになっていたが、まだ手術は受けておらず、著者の表現では「チン子をつけたまま」OLをしていた。「オカマ」を自称するのは、「性同一性障害」では困った病気を抱えているようで違和感、「ニューハーフ」じゃいかにもおミズの感じ、オカマと人に言われるのはイヤだけど、それでも一番ましな呼称だから。「男らしく」するのに苦労していた思春期男子時代から、「女の子っぽい男になればいいんだ」と発想転換した大学時代、サラリーマンとしての「ネクタイ暗黒時代」を経てトランスを決意、、、と、トランスをめぐる面白エピソード満載だが、私がとくに面白かったのは、新米女子として著者が女子世界を観察しているところ。

著者が発見した女子世界の「呪文」は、「そんなことないよ」。寝癖がついて髪がうまくまとまらないとき、「今日の髪、変でしょ~」と愚痴を言えば、必ず「そんなことないよ」「ぜんぜん大丈夫」とフォローしてくれる女子世界。これが男だと、「ひでぇなー、直してこいよ」になるところ。びみょーにぬるま湯的だけど、心地いい女の子コミュニティーが好き!という著者に、男子世界のタイヘンさをあらためて知る。だって「そんなことないぞ」なんてとっても不自然だもんね。(eureka)








カテゴリー:わたしのイチオシ / eureka

タグ:トランスジェンダー

ミニコミ図書館
寄付をする
女性ジャーナル
博士論文データベース
[広告]挑戦するフ>ェミニズム
> WANサイトについて
WANについて
会員募集中
> 会員限定プレゼント
WAN基金
当サイトの対応ブラウザについて
年会費を払う
女性のアクションを動画にして配信しよう

アフェリエイトの窓

  • データから読む 都道府県別ジェンダー・ギャップ──あなたのまちの男女平等度は? (...

  • 女の子のための西洋哲学入門 思考する人生へ / 著者:メリッサ・M・シュー / 2024...

  • 〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学 / 著者:小山内 園子 / 2024/11/11

amazon
楽天