2010.07.04 Sun
渡辺ペコの描くマンガの登場人物たちはまっすぐな目をしている。甘くもなく、辛くもなく日常に潜むなにがしかの真実を描く作風は心地よく、読む人に安心をくれる。本作では、女子中学生「真」とその友人・家族のちょっとした、でも当人にとっては劇的な日常のドラマがつづられている。何にもまして、この主人公「真」のキャラクターが傑作で、好きなマンガ家へのプレゼントのために、美容院をあきらめ自力でカット、あげく、「まことちゃん」カットになってもどこ吹く風、ひょうひょうとしていて実にいいのです。あぁ、本当に真のような女の子になれたらどんなにいいか。自分の目で現実を切り取り、言葉にし、押しつけがましくなく人に伝えることができる女の子。読んだ後にはちょっとだけ日常を生きる勇気がもらえる、そういうマンガです。(yuki)









