2010.07.19 Mon
世代を超えて、これほど多くの人の記憶のどこかに印象を残している絵を描いた画家はいないのでは。わたしの家には、つねにどこかにちひろの絵が確かにあった。
そんなちひろが戦後民主化運動に飛び込み、下山事件や松川事件にかかわった弁護士で、その後政治家になる夫と、同じ志の下で愛を育んでいたことは、あまり知られていない。
夫のプロポーズへの返事は、ロシア革命記念日!で、結婚記念日はレーニンデー!!、夫は二人の結婚を「私と彼女の人生のなかで誇ることのできるもの」と記している。
本書と、ちひろが描く夫との生活 『ラブレター』 を読み比べてみることを、是非お勧めします。ちひろが、自身の悩みを夫に見せまいと、必死だったことが痛いほど伝わってきます。(moomin)
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