書 名 昭和後期女性文学論
著 者 新・フェミニズム批評の会
出版社 翰林書房
刊行日 2020年3月
定 価 4620円(税込)
「いま、フェミニズム再燃のとき!〈戦後女性文学〉の軌跡を辿る 敗戦後から1980年代末まで、近代の断絶と連続という複雑な時代を背景に、様々な生の可能性を、多様な表現で描出した女性文学の豊かな全容を検証する画期的な試み」との帯の言葉が明確に語るように、総勢35人の論者が、戦後日本の女性文学表現を従来にない多彩な視点から読み解きます。『明治女性文学論』『大正女性文学論』『昭和前期女性文学論』に続く第四弾。#MeToo運動が世界的な高まりを見せるいっぽう、コロナ災禍のもと日本の民主主義が危機的な状況に陥っている現在、わたしたちの足下を見据える重要な一冊を、是非多くの方にお読みいただきたく存じます。
各章のタイトルと取り上げた女性作家、執筆者は以下の通りです。
Ⅰ────戦争の傷痕/占領下からの出発
Ⅱ────戦後を生きる女たちの記憶
Ⅲ────多様な表現/制度への揺さぶり
Ⅳ────女性戦後派の挑戦
Ⅴ────近代幻想からの越境
作家
宮本百合子❖中本たか子❖林芙美子❖正田篠枝❖大田洋子❖松田解子❖円地文子小林美代子❖壺井栄❖大原富枝❖佐多稲子❖阿部静枝❖石垣りん❖野溝七生子❖吉屋信子❖幸田文❖森茉莉❖野上弥生子❖秋元松代❖倉橋由美子❖有吉佐和子❖石牟礼道子❖大庭みな子❖高橋たか子❖茨木のり子❖津島佑子❖増田みず子❖干刈あがた❖山田詠美❖李良枝❖〈沖縄〉の女性作家
執筆者
秋池陽子 阿木津英 アダム・グレグッシュ 有元伸子 伊原美好 岩淵宏子 内野光子 遠藤郁子 王晶 岡野幸江 菊原昌子 北田幸恵 高良留美子 小林裕子 小林富久子 小林美恵子 近藤華子 但馬みほ 永井里佳 中島佐和子 沼田真里 野田敦子 橋本のぞみ 長谷川啓 羽矢みずき 藤木直実 松田秀子 溝部優実子 矢澤美佐紀 吉川豊子 与那覇恵子 羅麗傑 和佐田道子 渡邊澄子 渡邉千恵子