どこまで苦しめれば気が済みますか?
情報を受け取る側の質が問われています。
伊藤詩織氏の書類送検というネットニュースを受けて。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4987aed3dd9d57e24e4031aae99999a101d0b272
(2020年10月28日閲覧)
この件に関する記事の書かれ方、ネットニュース記事に対してのコメント欄に溢れるいわゆる「女が悪い」神話の数々に、悔しくて涙が止まりません。
ご存知ない方が多いようですけれど、性暴力の多くは知人から、屋内で起きています。ですから、他人から理解してもらい難い部分があります。
幸いにも経験のない人々にとって、性暴力は「屋外で、夜中、突然、知らない人物から」というのが常識になっているからです。
また加害者が「知人」であるせいで、わたしたち被害者はその被害を正しく認識するまでに時間がかかります。
その間
「なんだか苦しいけれど何が起こったんだ?」
「知人なんだから何かの間違いでは?」
「わたしが悪かったの・・・?」
「周りの人に知られるなんて恥ずかしくて耐えられない」
などの考えが脳内を巡ります。
わたしの場合、被害を認識するまでに約1週間、正しく言葉に出来るようになるまで8ヶ月かかりました。
そして多くの場合、わたしたち被害者は加害者より責任転嫁されます。
例えば「誘惑的だった」、「あの女が悪いんだ」と言うように。
それが文書で来るわけですから、もう気が狂わんばかりの苦しみと悔しさに襲われます。このような情報を得るたびに、それらの感情や感覚が蘇ってくるわけです。
未だに伊藤詩織氏の訴えを疑う声の大きさにショックを受けています。
彼女の顔を見て、どれ程の苦しみに耐えているのか分かりませんか?
それでもまだ、追い詰め傷付け足りないですか?
個々がフェイクニュースや信憑性のない噂の類に惑わされず、一人の人間として物事と向き合うべきだと考えます。
2020.10.28 Wed
カテゴリー:マイアクション
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / DV