
2016年のアメリカ大統領選でヒラリー・クリントンがまさかの敗退。ヒラリーを勝たせるぐらいならトランプに入れる。そんな「強烈な男尊女卑」が未だに存在することがはっきりしてしまったわけですが、あれから4年。カマラ・ハリスが女性で初めてのアメリカ副大統領に就任。しかも見回してみれば、コロナ禍で指導力を発揮するメルケル(ドイツ)、アーダーン(ニュージーランド)、蔡英文(台湾)と女性政治家の活躍には目覚しいものがあります。
叩かれても、踏まれても、したたかにのし上がっていった世界の女性政治家たち。本書は、その政治手腕と激動する世界情勢を、あのブレイディみかこさんが徹底解剖した1冊です。
1人1人の政治家の本質を鋭く暴く描写とクールな筆致で、政治という重みのあるテーマながら、一気に読みたくなる面白さがあります。
後半では、女性の政治進出を阻む卑劣な「サイバー暴行」について、それから、日本の女性政治家が陥りがちな「フェモナショナリズム」の問題を小池百合子や稲田朋美の動向を踏まえて分析しています。今後の日本政治においてキーパーソンになるであろう2人をブレイディさんはどう分析したのか。ぜひ本書でお確かめ頂けたら幸いです。
目次例
・メルケル時代の終焉 EUの「賢母」か「毒親」か
・極右を率いる女たち
新たなマリーヌ・ル・ペンが続々と現れている理由
・左派の若きカリスマ登場
アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(アメリカ)
・「インスタ映え政治」の申し子
ニュージーランドのアーダーン首相
・「フェモナショナリズム」という罠
小池百合子とフェミニズム
・若い女たちが率いる国が誕生
フィンランド政治に何が起きているのか
・コロナ対策に成功した指導者に女性が多い「本当」の理由
・なぜ主婦はサッチャーに熱狂したのか
マーガレット・サッチャー再考
◆書誌データ
書 名:女たちのポリティクス―台頭する世界の女性政治家たち
著 者:ブレイディみかこ
出版社:幻冬舎
刊行年:2021/05/26
定 価:990円(税込)
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
最終講義
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