
「うん、直美さん悪くないよ」
どのような方々がこの投稿を読んでくださるのかなと考えてみました。
恐らく、被害者本人ではなく、サポートをしている周りの方々ではないでしょうか。
わたしがこのように考えた理由は、「自分と同じような話など聞きたくない」と性犯罪に関するものが一切NGになった、自分の経験からです。犯罪だけではありません。恋愛にまつわるドラマや小説も、わたしの敵になりました。
「恋愛=性犯罪」な訳がないのに!!
過剰反応と思われるかもしれませんが、とにかくそういった物事を回避するようになりました(回避とは、PTSD患者によく見られる症状の一つです)。例えば、テレビ番組。わたしがいる時に「見ても大丈夫」なものが大幅に縮小されました。どこにトリガー(フラッシュバックを起こす原因やきっかけ)があるか分からないので、一緒にいる側はたまったものではないでしょう。更に、わたしは男性から被害を受けたので、「男性」であるというただそれだけの理由で父親を嫌悪しました。「声がいや」、「喋らないで」、「絶対にわたしの後ろを通ったり立ったりしてくれるな」と無理な注文を付けました(最後の項目に関しては現在も継続中)。
六月はわたしにとって色々と思い入れのある月でもあります。
初めて精神科を受診した月。
初めて診断書を手にした月。
初めてドクター・ストップがかかった月。
初めて本気で人生に希望を見出せなくなった月(下見にも行った)。
よって15歳で親元を離れたわたしに、初めて母親による「付き添い(見張り)」が始まった月。
でも今、わたしはこうして生きています。
「フェミニズム」という武器を手に入れ、文章を書いています。
上記の状況は、わたしが被害に遭ってからおよそ2ヶ月後のこと。
因みにこの後、体調はどんどん悪化します。
でもしつこいようですが、今わたしはこうして文章を書いています。
被害者をサポートしている方々、どうか長い目で見守ってください。
「被害に遭った自分が悪い」
「被害に遭ってしまって、こんな屈辱的な思いをさせてごめんなさい」
と自責する被害者に、どうか粘り強く伝え続けてあげてください。
「あなたは1ミリも悪くない」
「あなたの価値が下がることなんて無い。嫌いになっていない。大切に思っている」と。
冒頭の「うん、直美さん悪くないよ」という言葉は、わたしが馬鹿正直に細々と書いた支離滅裂なメモを見て、弁護士の先生が一番最初に発した言葉です。この言葉は、今後もわたしも支え続けてくれることでしょう。
最後に。
同意なき性行為は犯罪です。罪を犯さないように、ご注意を!(怒)
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