お母さんだけの部屋 ~その1 お母さん、部屋をつくる~
作成日:2016-02-23 15:35:46
もっち
お母さんが自分だけの部屋をつくることを決めた。
私は実家暮らしのアラサー女である。
私の実家にはお母さんの部屋は存在したことがなかった。
日本の多くの家庭がそうであるように、私の家もまた、子どもは子ども部屋、父親は書斎(ということに一応なっている)
があるのにもかかわらず、お母さんだけの部屋はなかった。
お母さんは手すきの時は、リビングが食卓に座って(帰ってくる家族のために待機して)テレビを見ていた。
寝るときはお母さんは2階で父と同じ部屋で寝ている。
前々からお母さんはよく私に「もうパパと一緒に寝たくない」といっていたが、
それを父に言うと、「夫婦なのに一緒に寝ないのはおかしいやろ」と一喝され、それ以降言い出すことができず、またお母さんが今の寝室の代わりに布団をひける部屋もなく(私がパラサイトしているため)依然として状況は変わらなかった。
しかし、来年度から父がいよいよ退職し、家に居ることとなった。父は休みの時はリビングでテレビを見ているので、お母さんが昼間や夕方の間ラジオを聴いたりテレビをみたり考え事をするスペースには、常に父がいることになる。
母方の祖父が亡くなり、お母さんは遺産を相続した。
お母さんはそのお金で増築し、自分だけの部屋をつくることに決めた。
※※※
工事がはじまり、食卓のある部屋の壁が、メリメリバキバキとぶち抜かれていった。ぶち抜かれた先には、まだ内装はできてないけれど、光がよく入る落ち着きそうな空間が出来ていた。ここが、お母さんだけの部屋になる。
お母さんに、「新しい部屋ができたら何したい?」
と聞いてみたところ、「それが、実はまだパパに、私はこの部屋で寝るってこと伝えれてないねん」と返ってきた。
まだ最大の懸案事項が残っている・・・。
果たして、お母さんはこの部屋でひとりで寝ることができるのだろうか。(その2につづく)
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