「世界人口白書2022」から見えてきたこと
 「世界人口白書」とは、UNFPAが1978年から毎年発表している旗艦報告書です。世界の人口問題の進捗や潮流についてまとめるとともに、毎年テーマを選んで特定の問題を取り上げています。
 今年のテーマは、“見過ごされてきた危機「意図しない妊娠」”。”意図しない妊娠”の世界の現状を報告するとともに、ウクライナなどの人道危機下などでは難民の女性や少女が性暴力を受けるリスクが高く、意図しない妊娠が増える傾向にあると警鐘を鳴らしています。
 また、以下のようにNHKの「ニュース シブ5時」とウェブニュースでも紹介していただきました。
・NHK 「シブ5時」(3/30)
世界の妊娠の半数 ”意図しない”
紛争地など 女性が性暴力に さらに増加傾向

・NHK News Web『「意図せぬ妊娠」世界の妊娠の半数 年1億2000万件余 国連機関』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220330/k10013558931000.html

昨年7月の「世界人口白書2021」日本語版 発表記念オンライン・イベント『わたしのからだだから ~ #からだの自己決定権って何?~』には、WAN理事長の上野千鶴子氏にもご参加いただきました。
また、このイベントのスピンアウト・イベントとして、WAN主催「からだ・私たち自身」収蔵記念シンポジウム『私のからだは「私自身」のものになったかーー30年後の検証』が、今年1月に開催されました。

UNFPAではウクライナ緊急支援寄付を募っています。
UNFPAは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻とその被害の拡大により、甚大な被害を受けたウクライナの女性と少女たちの命を守るための人道支援活動を行っています。例えば、3000円あれば、ウクライナの妊産婦5人に緊急時でも安全に出産が行えるよう最低限のアイテムを詰めた「緊急出産キット」をそれぞれ1個ずつ届けることができます。このキット1個で、お母さんと赤ちゃん2人分の命を守ることができます。
 爆撃を受けたウクライナの首都キエフにある避難所で、UNFPAウクライナ事務所代表のジャメル・ナダルは「私たちはここにとどまり、戦闘の影響を受けた女性と少女に救命のためのリプロダクティブヘルスと保護サービスを届けていきます」と話しています。

 この政情不安がすぐに収まらなければ、ウクライナと近隣国での人道支援ニーズは今後、劇的に増加するとみられています。UNFPAのウクライナ緊急支援寄付を通じて、ウクライナの女性と少女たちに皆さまの温かいご支援をお待ちしています。
詳しくはこちらから https://tokyo.unfpa.org/ja/events/71427

「世界人口白書2022」ウェブページ(白書のダウンロード可能)
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・「世界人口白書2021」のWAN掲載記事はこちらから 
・ 2021年7月11日世界人口デーに、国連人口基金(UNFPA)東京事務所、京都大学SRHRライトユニット、NPO法人 女性医療ネットワークが共催した
「世界人口白書2021」日本語版 発表記念オンライン・イベント『わたしのからだだから ~ #からだの自己決定権って何?~』の動画はこちら
・私のからだは「私自身」のものになったかーー30年後の検証 シリーズ・ミニコミに学ぶ「からだ・私たち自身」収蔵記念シンポジウムはこちら