● 透明化のための「男女の賃金の差異」開示制度導入
男女間賃金格差が生じる要因を見極め、女性が適切な評価を受けて働きやすい社会をつくるため、男女の賃金の差異を数値として示す取組み(男女間賃金格差の透明化)が、ヨーロッパ各国を中心に進んでいます。日本でも、今年、「女性の経済的自立」を目的として、女性活躍推進法に基づき、男女の賃金の差異の把握と情報公表が、従業員 301人以上の事業主に義務づけられました。情報公表の目的は、求職者、投資家、労働者、事業主などが、男女間賃金格差の実態を比較し、活用するためです。

2通りの算出方法の数値混在で企業どうしは比較不能に。 「不透明化」が進行中
しかし、今年7月の厚生労働省の告示で、男女間賃金格差の数値の算出方法について、結果が大きく異なる2通りの方法を許容してしま いました。しかもその一方は、男性に比べ女性を細切れ雇用にしている企業ほど見栄えがよくなるという方法です。2通りの方法が混在していたら、男女の賃金の差異の数値は、有価証券報告書に記載されるものをふくめ、異なる事業主間では比較不可能です。透明化の逆で 「不透明化」と言わざるを得ません。


● 内閣府のパブコメ締切は 12 月 3 日。比較可能で実態を示す算出方法による数値公表を求めます!
内閣府は、国や自治体の賃金格差開示に関するパブコメを、12 月 3 日まで募集しています。厚生労働省の算出方法を内閣府が踏襲する と、国の機関や自治体の間の男女の賃金の差異も比較不可能になりま す。この問題を広く周知し、比較可能な実態を示す算出方法による数値公表を求めるために、緊急院内集会を開催いたします。ぜひご参加 ください。

*集会の詳細は、ポジネットFB https://www.facebook.com/positiveactionlaw または上記のチラシをご覧ください。

2022 年 12 月 1 日(木)
17:30-19:00
参議院議員会館 B103

プログラム
挨拶
17:15 開場
17:30 開会
挨拶・趣旨説明
問題に関する説明
省庁への質疑応答
議員発言
フロアからの発言
19:00 閉会