3月8日は国際女性デーです。
国際女性デー(International Women's Day)とは、1904年にニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、 国連によって1975年に3月8日を「国際女性デー(International Women's Day)」として制定されました。
「国際女性デー」は、先人の女性たちによってもたらされた勇気と決断、そして革命を称える日です。

この国際女性デーの日には各国でWomen's Marchが行われます。
もちろんオランダでも行われましたが、ここでは「Women's March」なんてかわいい名前ではありませんでした。
そのものずばり「Feminist March!」が行われました。


私はこのイベントを発見してすぐにフェミ友であるユセフ君に「一緒に歩こう!」とメールで誘うと、
「教えてくれてありがとう。絶対参加する。その日はちょうど女友達がエジプトから遊びにきているから、彼女も行くはず! 彼女もすっごいfeministなの!!」と、 これまでになく興奮した様子の返信が届きました。

私も喜びの返信をして、翌週末にアムステルダムの中心地にあるダム広場に向かいました。
会場は大勢の人が集まっていて、それぞれの人が作ったプラカードには、女性たちの思いが込められていて読むだけで元気になるものばかりでした。


会場があまりの混雑でユセフ君を見つけられなかったので、彼に電話すると「子宮がファックユーの指サインしてるプラカード見える?あの下にいる!」といったので、 そのプラカードを目印に人混みをかき分けてやっと会えました。
(素敵なプラカードを作ってくれてありがとう。)


イベント開始時間の午後1時になると、広場は身動きがとれないほどの人で埋め尽くされ、報道陣もカメラをもって必死に撮影していました。
子供から高齢者まで、女性も男性も他のあらゆるセクシャリティの人もここに集まって、興奮し、
一緒にシュプレヒコールをあげ、盛り上がりました。

ステージに司会者の女性があがると、私はフェミニストよ、と自己紹介をはじめました。
その後ゲストスピーカーで登場したのは、セックスワーカーの女性、難民としてオランダに来た女性、シングルマザー、
アジア人女性、トランス女性、セクシャルマイノリティの女性たちでした。
みなそれぞれが置かれた立場や状況、正直な気持ちを静かに力強く我々に伝え、そして我々も彼女たちの闘いを応援し、今みなでここにいることを称えあいました。

2時間ほどスピーチを聞いた後、我々はアムステルダムの公道をFeminist Marchとして歩き出しました。

主催者が「みんなで大いに騒ぐのよ! ノイズを立てるの! これがフェミニストの姿だ! とみせてやるのよ!」といってマーチがスタートしました。

我々が道路を歩きだすと、バンドが始まり、女性たちのシュプレヒコールがあがり、一気にエネルギーが爆発しました。
怒りを込めたプラカードをあげ、家父長制をなくせと叫んでも、私たちは笑顔で、喜び、歌い、踊り、そこにいるみんなとその時間を謳歌しました。



「This is what feminist looks like!」
「Hey Hey Ho Ho Patriarchy has to go! 」
「Hey Hey Ho Ho Slut Shaming has to Go!」
「My body My choice, your Body your Choice!」

他にも色々なシュプレヒコールをあげながら私たちは約1時間アムステルダムの街中を歩きました。
歩道を歩く人々は我々を驚いた顔で見る人もいれば、笑顔で手を振ってくれる人もいました。


ユセフは我々の警護をしているポリスマンを見つけては「あの人かっこいい、あの人になら逮捕されたい♡」と楽しそうにしていました。


我々のパレードは2,000人、もしくはそれ以上参加していたかもしれません。
最前列も遠く離れていましたが、後ろを振り返ると終わりが見えないほどの大きくて長いうねりがいつまでも続いていました。



終着地点の公園に着くとパレードは終わり、しばらくそこで盛り上がってから、それぞれ帰路につきました。
Feminist Marchで大騒ぎしながら、街を練り歩けたのが最高に楽しかったです。



今日も読んでいただき、ありがとうございました。



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Sami
1973年生まれ。Feminist、非典型所属者。
群馬→東京→アメリカ・ノースカロライナ州→東京→2021年11月にオランダ移住(いまここ)
大事なもの:Freedom of Choice
座右の銘:実践あるのみ
猫と幸せに生きています。
自分の居心地のいい場所は自分で作ります。どうぞご一緒に。
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