
ジェンダーで歴史を読み解こう!
ジェンダーの視点は、歴史の見え方を変えてきました。本書は、歴史学に新しい地平を開いてきたジェンダー史研究の「論点」を集めています。日本を含むアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカを中心に、「社会」「家族」「身体」「文化」「政治」などからバランスよく精選された全113の論点と、各時代及び地域の特色溢れるトピックとして36のコラムを収載。語句解説やクロスレファレンス、映画や小説を使ったアクティヴィティ、巻末資料も充実した一冊です。
対象地域も研究方法も異なる5名の編者が議論を重ね、歴史学だけでなく、文学、社会学、人類学、経済学、地域研究、芸術論など幅広い分野にわたる、120名を超す執筆者の協力のもと生まれた本書をひもとくと、多彩なテーマから時空間を縦横断しつつ、歴史を眺めることができます。
ジェンダーの歴史を考えるとき、たとえば次のような問いが出てきます。
◆女性の教育や参政権、家族像や性の多様性をめぐる問題はそれぞれの地域ではいつ頃から、どのように議論されてきたのだろう?
◆現代の教育や職業、政治参加にジェンダーによる格差があるのはなぜなのだろう?
◆売春にたいする規制はいつ、なぜ、どのように強められたのだろう?
◆今も昔も、戦争はジェンダーの問題にどのような影響を与えているのだろう?
◆LGBTQ+にまつわる議論はどこに向かっているのだろう?……などなど。
こうした問いを出発点に、自分ごととして歴史をとらえることができるのもジェンダー史の魅力です。ジェンダーについて考えることは、「女らしさ」や「男らしさ」に対する自分の意識に向き合うとともに、日常の生活と政治や経済の大きな動きをつなげて考えることでもあるのです。本書を通して、ジェンダー史の旅を楽しんでいただければと願っています。
■書誌データ
書 名:論点・ジェンダー史学
編著者:山口みどり・弓削尚子・後藤絵美・長志珠絵・石川照子
頁 数:320頁
刊行日:2023年6月10日
出版社:ミネルヴァ書房
定 価:3,520円(税込み)
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
最終講義
博士論文
研究助成・公募
アート情報
女性運動・グループ
フェミニストカウンセリング
弁護士
女性センター
セレクトニュース
マスコミが騒がないニュース
女の本屋
ブックトーク
シネマラウンジ
ミニコミ図書館
エッセイ
WAN基金
お助け情報
WANマーケット
女と政治をつなぐ
Worldwide WAN
わいわいWAN
女性学講座
上野研究室
原発ゼロの道
動画






