2012.04.22 Sun
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. 本書は、「戦争社会学」という日本ではいまだ専門領域としては存在しない分野の探究に向けて、はじめて編まれたブックガイドです。
副題に「現代世界を読み解く」とあるように、戦争を「いま・ここ・わたし」の問題として考えようという姿勢に貫かれています。
編者の野上元さんは『戦争体験の社会学 ─「兵士」という文体』、福間良明さんは『「反戦」のメディア史 ―戦後日本における世論と輿論の拮抗』等で知られるエースで、彼らのIntroduction、Overview、あとがきはいずれも読みごたえたっぷり。
表象分析からシステム論、記憶研究、歴史社会学までカバーした目配りのよさもお二人の編者の力量によるところ大です。
新鋭からベテランまで44名の執筆者の手になる132冊の本の紹介から、きっとあなたも手にとって読んでみたいと思う本を見つけられることでしょう。
わたしも「戦争とジェンダー/セクシュアリティ」、「女性動員から女性兵士へ」の執筆者として加わりました。(佐藤文香)
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