このたびしあわせなみだでは、パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボットを、期間限定でリリースいたしました。
7/25のリリース終了まで、あと1週間となりました。

しあわせなみだでは、Two Dropsを契機として、性暴力被害に苦しむ誰もが24時間365日匿名でアクセスできる、インターネットを活用したサポートシステムを検討してまいります。ぜひご意見アドバイスをいただきたく、Two Dropsをご活用ください!

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┃パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボット
┃「Two Drops」はこちらです

┃https://twodrops.shiawasenamida.org/

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☆「Two Drops」開発の経緯

しあわせなみだでは、パートナーが性被害を経験した男性の会「寅さんのなみだ」を、2016年から開催してきました。
パートナーをはじめとする、性被害当事者の周囲の人が、被害者同様、心身の傷つきを経験することは「二次受傷」と呼ばれています。
日本では、性被害当事者へのサポートは、全都道府県にワンストップ支援センターが設置される等、拡がりつつあります。
一方、周囲の人へのサポートは、性被害を警察に訴え、「犯罪被害者」と位置付けられれば、被害者の家族に対して、相応の制度があります。しかし、警察に届けられる性被害は、ごくわずかです。そもそもパートナーは、婚姻関係でなければ、法的には「家族」に含まれません。加えてパートナーは、「性被害当事者と性的関係にある」という、独特の立場にあります。

性被害当事者にとっても、「パートナーに性被害を告白するか」は大きな葛藤です。パートナーが抱える葛藤を懸念し、告白しない選択をする人は、珍しくありません。一方で、告白により、信頼関係が深まり、回復を後押しする要因になることもあります。
「寅さんのなみだ」を通じて、私たちは、パートナーをサポートする重要性を、実感してきました、しかし、顔を合わせる機会を大切にしている「寅さんのなみだ」は、届く対象に限界があります。
そこで、誰もが24時間365日匿名でアクセスできる、インターネットを活用したサポートシステムを、開発することにしました。

☆「Two Drops」概要

【目的】
パートナーが性被害を経験した男性の疑問に回答することで、自分を振り返るヒントを提供します。
*あらゆる性が、性暴力の被害者にも加害者にもなりえます。またパートナー関係は異性に限定されるものではありません。
 Two Dropsは、「寅さんのなみだ」を男性パートナーが運営してきたこと、日本におけるジェンダー差別が、パートナーである男性の葛藤の背景にあること等を踏まえ、第一弾として、 パートナーが性被害を経験した男性を対象とした設計と  なりました。
 今回のTwo Dropsを契機として、性暴力被害に苦しむ誰もが24時間365日匿名でアクセスできる、インターネットを活用したサポートシステムを検討してまいります。

【仕様】
しあわせなみだが作成したデータを学習したChatGPT(Azure OpenAI Service 提供)が、チャットボット形式で質問に回答します。

【開発担当】
朴圓燮(パク ウォンソプ)さん
株式会社HeeHaa代表取締役。ITソリューションの専門家としてシステム開発、インフラ構築、ウェブサイト制作など多岐にわたるプロジェクトを成功に導いてきました。
↓HeeHaaウェブサイトはこちら
https://heehaa.co.jp/

【期間限定リリースとその背景】
「Two Drops」は、6/26から7/25の1か月限定リリースとなります。
azureを利用することで、入力内容が外部に流出しない設計を実現しました。一方で、回答に使用する基礎データは、しあわせなみだが作成しているため、私たちが想定していない質問には、回答できません。
このため、リリース期間を限定し、ユーザーにアンケートを実施することで、被害者支援における生成AIの可能性を検討してまいります。

↓パートナーが性被害を経験した男性向けチャットボット
「Two Drops」はこちらです
https://twodrops.shiawasenamida.org/