ご無沙汰しております。
お元気ですか?
オランダは7月、8月ごろに数日30度近い暑い日がありましたが、今は東京の秋くらいの涼しい気候になりました。
5月~7月くらいは、日照時間が長く22時を過ぎても外はまだ明るかったですが、最近は20:30時ごろに真っ暗になってしまいます。
短い夏も終わりに近づいています。
8月3日(土)にAmsterdamでPrideParadeがあったので、観に行きました。
7月の最終週から始まったプライドウィーク中は街中がレインボーに彩られ、ショップや駅だけでなく、オフィスビルの入り口にもレインボーが飾られていました。
毎年恒例ですが、キャナルプライドを観るために運河沿いはすごい人だかりでした。
パレード見学中に、私の両隣にいた人に声をかけると、一人はアメリカから来ているフィル君、スピーチセラピスト兼手話通訳をしている男性と、やはりアメリカから来ていて大学卒業後にヨーロッパをバックパッカーとして旅をしているトニー君でした。
2人とはすぐに打ち解けて、次々にやってくるボートを見ながら色々な話をしました。
フィルは気さくな人で、クマ系のボートを楽しみにしているというので、何のことか聞いてみると、「ボクみたいに体が大きくてレザーが趣味の人のボート♡」と教えてくれました。(彼の話し言葉を表現するのが難しいのですが、日本語にするとこんな感じでした^^)
しばらくすると、確かに「クマ」とオランダ語で書かれたボートがやってきて、そこには体がクマみたいに大きな男性たちがそれぞれのレザー衣装に身を包み楽しそうに踊っていました。
そこでレザー好きのクマ系男性というフェティッシュを初めて知りました。
トニーがフィルに「なぜレザーが好きになったの?」と聞くと、フィルは「ボクの前の夫が虐待的な人で離婚した後も孤独を抱えていたの。そうしたら友達がレザーのイベントに誘ってくれて、そこで身に付けたらすごく気分がよかったの。それから始まったの。オランダではレザーのネクタイを買ったの♡」と教えてくれました。
そしてフィルが「ボクはドラァグクイーンもやったことあるけど、すごくパワフルになれるの。あなたもやってみたらいい。」と教えてくれました。
その時の写真も見せてくれましたが、深いスリットが入ったドレスに高いヒールを履いたフィルは本当にパワフルで無敵の女王のようでした。
世界には女性のドラァグクイーンもいて、様々な性の表現を楽しんでいるのだと知り、いつかトライしたいと思いました。
今年のプライドパレードに出たボートは80艘もありましたが、我々は4時間かけてそのすべてを見届けました。
その後、2人と記念写真を撮って別れ、私は友人のゾリッゴ君たちのグループに合流しました。
彼の友人たちもとても気さくな楽しい人達でした。
ゾリッゴ君たちがいたエリアは運河により近く、まだパレードが続いていましたが、彼の友人の一人がゲイバーにいるというので、みんなでそっちに移動することになりました。
アムステルダムのゲイストリートは、その日入場制限するほど混雑していました。
私たちは何とかストリートの中に入ると、そこはクラブのようにDJ音楽がかかっていて盛り上がっていました。
みんな歌って踊って紙吹雪が舞い、お祭り騒ぎは続いていました。
毎年無計画で飛び込むプライドパレードですが、そこには新しい出会いや発見があり、いつも楽しくて刺激的な経験ができます。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
Doei!(ドゥーイ)またね。
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Sami
1973年生まれ。Feminist、非典型所属者。
群馬→東京→アメリカ・ノースカロライナ州→東京→2021年11月にオランダ移住(いまここ)
大事なもの:Freedom of Choice
座右の銘:実践あるのみ
猫と幸せに生きています。
自分の居心地のいい場所は自分で作ります。どうぞご一緒に。
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