2013.01.14 Mon
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.先進国の中でも高い出生率を誇るフランスは、離婚率や結婚せずに子どもを産む「婚外子率」の高い国でもあります。フランス人は、子どもを産み育てること、大切に思うひとと共同生活をすることに高い価値をおいていますが、法律婚は必須とは思われていません。心が離れてしまったパートナーと我慢して結婚生活をつづけることもしません。
本書は、人口学、憲法、ジェンダーの専門家が日仏の家族観、結婚制度、国の支援をわかりやすく比較、フランスの事例をとおして、日本の結婚、出産、子育ての現状と打開策を論じます。調査結果のデータも豊富で、これだけ各分野の専門家によって多角的に論じられた本はなかなかないと思います。全体討論部分では執筆者と上野千鶴子氏のやりとりのなかで、日本の問題点が浮き彫りになります。よみやすく、どなたにもお勧めできます。
安心して子どもを産み育てる環境を整えていくために、多くの方に読んでいただきたい本です。
(編集者関戸詳子)
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