2013.04.07 Sun
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.タイトルに選んだのは、本書に寄稿している、今福龍太さんが選んだギュンター・グラスの言葉。
復興とは、まさに破壊の破壊であり、したがって破壊の極致である。
本書は、2012年3月11日から、毎月11日に三人の人たち(だから、全部で36人の執筆陣)が、3.11に思いを馳せるときに、心に浮かんだ言葉や、深く感じ入る言葉を選び、その後に、その言葉をめぐる想いをエッセイにしたものである。一人ひとり、3.11との関わり方によって、異なる気持ちを寄せている。
わたしたちの弱さ、人生のはかなさ、だけど、そのなかから紡がれる言葉は、弱さを表現していたとしても、とても力強い。
第二部は、河北新報社に連載されたルポ「歩み」が再掲載され、被災者の方々とともに歩もうとする新聞記者たちによって、各地の様子が描かれています。
来年もまた、36人の執筆者たちによるエッセイ集が刊行される予定だと聞く。
復興よりも、わたしたちが何を必要としているのか、一つ一つの言葉が考えさせてくれる (moomin)。