月経という「レンズ」で世界を、そして自分たちを捉え直す――フィールドワーカーと
、フィールドワークを支える人たちのための必携ガイド
海外研修や野外調査の安全手引きには、なぜか「月経」についての記載がほとんどありません。しかし、いざ現場に赴けば、生理用品が手に入らない、安心して交換できるトイレ環境がない、使用済みの生理用品を捨てられない・・・といった切実な問題に直面します
。
本書『月経とフィールドワーク 実践ブック』は、これまで「個人の秘め事」として語られにくかった、月経をめぐる「沈黙の壁」を破り、周りの人と月経について話す切り口を提供しています。加えて、フィールドワークを有意義に進めるための、重要な安全管理
としての側面にも結び付けて、実践的な知恵を詰め込んだ一冊です。
本書が提案するのは、月経を、「関係性の中で生まれ、積み重ねられる経験」として捉える視点です。当事者だけでなく、引率者や男性同行者もともに学び、多様な月経の実情を知ることで、チーム全体の安心と信頼関係が深まります。また、現地の月経観、トイレや
水環境の状況を知ることは、その社会のジェンダー規範や文化を深く理解する「レンズ」にもなります。
生態学者、文化人類学者、開発実務者などが所属する13学会におよぶアンケートや、JICA海外協力隊への調査結果、さらには執筆陣の失敗談やサバイバル術も多数収録しました。
フェムテックの最新知識から、「捨てられないナプキンをどう持ち帰るか」という泥臭い悩みまでを網羅した、これまでにない実践的なハンドブックです。
これからフィールドへ向かう学生、若手研究者、そして彼らを送り出す教員やスタッフの皆さんに、ぜひ「お守り」として手に取っていただきたい一冊です。
【目次】
第1部 基礎編
第 1 章 月経は誰とともにある?
第 2 章 そもそも月経とは?
第 3 章 自分の月経を知ろう
第 4 章 拡がる生理用品の選択肢
第 5 章 選択肢としての月経コントロール
第 6 章 月経をめぐるタブー
第2部 実践編
第 7 章 いざ何を準備?
第 8 章 指導教員・送り出すほうは何をすべき?
第 9 章 いよいよ現地で
第3部 資料編
※出発前の情報収集チェックシート、持ち物リスト、体調管理シート、グループワーク
用エクササイズなど
◆書誌データ
書名:月経とフィールドワーク 実践ブック――A Guide to Menstrual Management for
Fieldworkers
編者:杉田映理・四方 篝・小國和子・新本万里子
頁数:130頁(カラーイラスト・図版多数)
刊行日:2026年5月









