
年表と解説:日露戦争期から戦後1948年までを新聞でたどる
このたび、石月静恵・石原佳子・大阪女性史研究会(作田孝子・佐田暁子・田丸惠・樋上惠美子・前田優子・山田裕美)編著『新聞でたどる女性史:大阪朝日新聞社恩田和子の仕事』を刊行いたしました。恩田和子(1893-1973)は、1917年に大阪朝日新聞社記者となり、1948年に朝日新聞社大阪本社を定年退職しました。その後、同社大阪本社の社史編修室の嘱託となり、大阪朝日新聞が女性問題をどのように取り上てきたたか、同紙紙面と全関西婦人連合会機関誌『婦人』などから記事を拾い上げ、日露戦争期から第二次大戦後までを200字詰め7000枚を超える編年体の記録(恩田史料)として残しました。本書は、その恩田史料の目次にあたる部分を年表にして、関連する解説・コラムを付し、恩田に関する総論も掲載しました。中央中心になりがちな日本近代女性史を新たな視点で見直す一助になると考えます。
朝日新聞は、今から百年以上前の1919年に、大阪で「婦人会関西連合大会」(のち全関西婦人連合会と改称)を開催、そこに講師として招かれた平塚らいてうが「新婦人協会」の旗揚げを宣言したことで知られています。恩田和子は、記者を続けながら、全関西婦人連合会が理事制を敷くと、理事長に就任して、女性の地位向上に努め、市川房枝らとも婦選運動などで共同行動を行いました。なお、全関西婦人連合会については、石月静恵・大阪女性史研究会『女性ネットワークの誕生:全関西婦人連合会の成立と活動』(ドメス出版、2020年)を出版しており、WANの「フェミな本」の著者・編者からの紹介に掲載されています。
◆書誌データ
書名:新聞でたどる女性史:大阪朝日新聞記者恩田和子の仕事
著者:石月静恵・石原佳子・大阪女性史研究会
頁数:140頁
刊行日:2026年6月14日
出版社:ドメス出版
定価:2000円+税









