
日本神話と双系継承
古代日本が双系継承社会であったことは、芳江明子先生らのご尽力で明らかにされたが、古代日本は、神話時代から双系継承社会であったことは、あまり知られていない。日本古代史を社会学的視点、具体的にはジェンダー視点で見直すことにより、日本神話が「双系継承社会」を描写していることを発見。そしてその「双系継承社会」が、卑弥呼、神功皇后から、推古天皇や持統天皇を通して奈良時代まで続いたことを明らかにした。出雲神話と箸墓神話はこれに対して、通い婚の母系社会の男性継承社会を描写しており、神功皇后時代に倭国が東遷して、双系継承をヤマト王権に伝えたことを述べさせていただいた。日本書紀は双系継承をしらず、男系継承しかしらない中国系渡来人が記載したもので、実際は雄略天皇の後継は飯豊天皇であるのに、雄略天皇の嫡男清寧天皇が存命であったので、清寧天皇が即位したことにしてしまった。同様に武烈天皇も即位しておらず、古代天皇系図は、男系継承しかしらない中国系渡来人のゆがみによって男系継承風に書き換えられていることも証明した。
書名:女帝が次々誕生する社会 邪馬台国東遷によるヤマト王権の支配
著者:冨田 修
頁数:204頁
刊行日:2026/5/29
出版社:幻冬舎
定価:1760円









