2013.11.19 Tue
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. 俳優の片桐はいりさんがグアテマラ在住の弟との関係を綴ったエッセイ。30歳になったはいりさんは、グアテマラに行ったきりで日本の家族とほぼ音信不通の弟を訪ねることを決意する。1993年、まだインターネットもそれほど普及していなかった時代である。これをきっかけに10代からずっと疎遠だったという年子の姉と弟の距離はぐっと縮まる。すっかりグアテマラの生活に溶け込んだ弟は、通っていた語学学校の先生と結婚し、妻の連れ子と一緒に暮らしている。弟家族も日本を訪ね、はいりさんも再びグアテマラに足を運び、そうこうしているうちに、スペイン語の拙いはいりさんも、グアテマラの弟や彼を取り巻く人間関係に打ち解けていく。彼女は、温泉をめぐり、みんなと食事をし、一緒にたばこを喫う。
わたしのお気に入りは、はいりさんが夢中になったというフェルナンドという少年について話だ。親戚でもない、よその子どもが居心地のいい、はいりさんの弟夫婦の家に入り浸っている(この度量の広さもいい!)。はいりさんと彼が辞書を引き引き会話するところも微笑ましいし、温泉旅行から帰ってきたはいりさんをフェルナンドくんが歓迎するシーンには思わずホロリとした。(lita)
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