女の本屋

views

3230

『がんのお姫様』 海老原暁子

2013.11.29 Fri

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.えっ? これ全部ホントのこと? わざと面白くしてません? WANの人気Web連載「フェミニストの明るい闘病記」を一気読みして、私は思った。これは本になる。しかもテレビドラマの原作になるんじゃないか??

 そして、誕生したのが本書だ。かなり進行した状態で見つかった卵巣がん。病気も、再婚家族も、仕事も、気が滅入っちゃいそうな事態の連続なのに、この中年の「お姫様」は、「えいっ、もう笑うしかない!」と開き直った。

そして、ユーモアたっぷり、気概(ときにカラ元気)たっぷりに事態に立ち向かう。生きられる限り生きる、生き延びる。――そう、フェミニズムに出会ったことが、崖っぷちで著者を支えているのだ。

さて、著者は正真正銘、旧家の「お姫様」だったことが本書で初めて明かされる。その「お姫様」がなぜその立場を捨てフェミニストになったのか、そしてなぜまた開き直って「お姫様」なのか。これが面白い!

Webとはまた違う本書『がんのお姫様』をぜひ読んで、どなたか、ぜひテレビドラマに仕立ててください!!

(岩波書店、大山美佐子)

この記事に関連する以前の記事

生きる勇気と知性とユーモア

革命的フェミニスト、、、、それとも?

岩波書店のHPの著者からのメッセージはこちらからご覧ください。








カテゴリー:著者・編集者からの紹介

タグ:身体・健康 / / フェミニズム / フェミニスト / 海老原暁子