女の本屋

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『銀幕のハーストリー 映画に生きた女たち』松本侑壬子

2015.07.08 Wed

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.映画を通してジェンダーや家族問題を考えるエッセイや評論を発表してきた著者の最新刊。女性映画監督や女優たち、また作品に現れる女性たちの姿をいきいきと描き出します。銀幕のストーリーや女性の描かれ方は、時代と共に少しづつ変化しているのですが、どんなヒロインが登場するのでしょうか。

第1章 映画の中の女性像―ヒロインの変遷―、 第2章 闘う女―戦争・アクション・ホラー、 第3章 女性の自立を映画で描く、

第4章 それぞれの愛のかたち、 第5章 女性監督の活躍   と、いった内容です。

女性の視点で読み解けば、その時代背景や世論の動向、制作者や監督の考え方まで、違った角度で鮮やかに浮き上がってきます。セックスシンボルと言われたマリリン・モンロウをはじめとする女性の姿、映画に現れる性暴力、男装する女性と女装する男性の現れ方の違いなど、映画を通してわたしたちが受け取ってきたメッセージは、決して小さくありません。知らず知らずのうちに影響を受けて内面化してしまうこともあるでしょう。だからこそジェンダーで読み解くこうした観点での映画評は大切だと思います。

この本では、1895年から始まる映画の歴史をたどっているので、読者も映画の世界にいざなわれます。昔懐かしい映画や最近の話題作まで次々に繰り出されます。

WANが協力した映画「何を怖れるーフェミニズムを生きた女たち」の紹介も、日本の女性監督松井久子さんの項に、掲載されていることも付け加えておきます。                        (中西豊子記)








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タグ:映画 / / 女とアート