2014.03.11 Tue
【転載させていただきます】
国会審議を欺き生活保護法改悪の実質化を図る「厚生労働省令案」に
反対するパブリックコメントを!
井上英夫(金沢大学名誉教授、社会保障法)
大門正克(横浜国立大学教授、歴史学)
木下秀雄(大阪市立大学 社会保障法)
後藤道夫(都留文科大学名誉教授、社会哲学・現代社会論)
布川日佐史(法政大学教授、社会保障論)
本田由紀(東京大学教授 教育社会学)
三輪 隆(埼玉大学名誉教授 憲法学)
森 英樹(名古屋大学名誉教授 憲法学)
昨年、生活保護法改悪が日本社会のセーフティネットの根底を覆す内容を含んだ、たいへん危険なものであるとして、「生活保護法の改悪に反対する研究者共同声明」への賛同をよびかけました。
その後国会では、社会的批判を受けて、今回の生活保護法改悪が「申請手続を厳格化するものではない」、「扶養義務者に対する圧力を強化するものではない」という国会答弁が繰り返され、また生活保護申請は非要式行為であることや、あってはならないものとして「水際作戦」に言及する参議院厚生労働委員会附帯決議が採択され、法案自体についても条文の修正が行われました。
ところが、こうした国会での議論を踏まえて行われるべき厚生労働省令制定段階で、背信的な骨抜きがもくろまれていることが明らかになりました。
この省令案に関して3月28日締切りでパブリックコメントが募集されています。厚生労働大臣は国会で、このパブリックコメントの状況を「踏まえた対応をさせていただきたい」と述べています(3月8日衆議院厚生労働委員会)。
このパブリックコメントに省令案批判の声を集めることで生活保護法改悪の実質化を阻止することが求められています。
「生活保護法の改悪に反対する研究者共同声明」のよびかけに賛同していただいた皆様には、ぜひ、省令案をご検討いただき、パブリックコメントに省令案批判の声を寄せていただきますよう緊急にお願い申し上げます。
あわせて、皆様が関係するネットワークを通じてのこの呼びかけを拡散していただき、省令案批判のパブリックコメント書き込みを呼び掛けていただくようお願い申し上げます。
なお、パブリックコメントの送り先は以下の通りです。ここの「概要」から、省令案を入手することができます。
(パブコメ募集@厚生労働省HP)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495130294&Mode=0
省令案概要
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000109782
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