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NPO法人参画プラネット☆落語口演会&ワークショップ「しかくい社会をまるくする、さんかく落語Part2」

2014.02.27 Thu

「男女共同参画落語創作・口演家」のとして、男女共同参に関するテーマを落語でわかりやすく、そして楽しく伝えている千金亭 値千金さん。
つながれっとNAGOYAで、今回で2回目となる「落語口演会&ワークショップ」が開催された。
 
千金亭 値千金さんは、もともと埼玉県鶴ヶ島市の職員。公民館に在職中は、自然環境、家庭教育、舞台芸能、地域福祉、まちづくりの講座から高齢者学級まで事業企画などを手がけてきた。さらに私生活で結婚(事実婚・別姓)したことで、男女共同参画への関心が高まったという異色の口演家だ。
 
この日は、落語の演芸場で流れる賑やかなお囃子とともに、参加者の方々が待つ、交流ラウンジに登場した。今回のお題は『めでぃあ・りてらしー』。
 
「男はこうあるべき」「女はこうでならなければならない」、あるは「男は指導的であるべき」「女は補助的で当たり前」というニュアンスの発言や映像が、いかにマスコミ等で頻繁に流されているか。しかもそれを視聴者である私たちは、自然と意識のなかに刷り込まれているか、その事実を楽しい笑い話で披露した。
 
メディアが描くのは、「ある男・女」であり、「あるべき男・女」ではないのであり、私たちにはそれを読み解く力が必要なのだと教えてくれる千金亭 値千金さん。
 
参加者の方々は、笑いながら、噺に引き込まれていくうちに私たちはいかにこうした無言の強制力に支配されて生きているかを知ることになった。
 
千金亭 値千金さんのねらいは、こうした事実を認識することの大切さと、本来、男性にも女性にも、すべての活動に共同に(=同等の立場で)参画する、あるいは計画に加わるチャンスと権利があることを伝えることだ。
 
その後、参加者の方々、二人一組になり、日ごろから自分自身が感じている苦しさ、つまり私たちが暮らしているこの社会が、いかに男女共同参画ができていないか、それを改善するにはどうすれば良いかなどを互いに語り合った。
 
また、千金亭 値千金さん、90年代の平松愛理のヒット曲「部屋とYシャツと私」を、「私と部屋とYシャツ」と改題して、替え歌で披露。作詞は、本名阪本真一さん。千金亭 値千金さんの本名だ。その内容を元歌と比べてみると…
①「お願いがあるのよ あなたの苗字になる私」→「例外があるのよ あなたの苗字にはならないわ」
②「最初に相談してね 私はあなたとなら どこでも大丈夫」→「最後に相談してね 私の行き先は 私が決めます」
などといった具合に、ユーモアに富んだ歌詞に変えて、熱唱。歌の上手さもさることながら、男女参画がすすんでいる社会での男女の在り様を鋭く描いていた。
 
会場を大いに沸かせた後で、満面の笑顔の参加者の方々からは、「このような楽しい企画をもっと行ってほしい」といった参加者の声が多かった。
 
「男女参画がすすんでいる社会では必要のない話」という千金亭 値千金さん言葉には、今の日本社会が抱えている大きな問題を感じさせてくれた。
 
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(中村 設子)

カテゴリー:参画プラネット

タグ:舞台 / 男女共同参画 / 落語

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