2013.04.30 Tue
子どものころから、父によく散歩に連れて行ってもらった。父はいわゆるモーレツサラリーマン(死語)で、子どもの私が寝た後に帰ってきて、起きる前には出かけているような生活だったので、平日はほとんど接触はなかったが、接待ゴルフのない日曜日の朝などは「散歩に行こうか」と誘ってくれた。幼い時は千葉・稲毛に住んでいたので、何度も自宅から「こじま」の浮かぶ海岸まで出かけたことを思い出す。
「こじま」は、1945年3月海防艦「志賀」として進水した。海防艦とは、補給路を敵潜水艦から守り商船を保護する任務にあたる軍艦だが、「志賀」もまた、戦争中は敵潜水艦哨戒任務に就いたという。戦後は在外邦人引揚げ船として活躍、また、機雷の掃海にも従事した。1949年に海上保安庁に引き継がれ巡視船「こじま」として、海上保安庁の練習船として利用された。1965年に船としての現役引退し、千葉市に払い下げられ、1966年から「海洋公民館」として公開されるようになった。その後1998年に解体されたということだが、私が子ども時代の1960年代後半には、港につながれているとはいえ、水に浮かぶ雄姿が美しく、船の中を見て、伝声管や船の舵など、珍しいものをみて回ったり甲板で走り回ったりできて、お気に入りの場所だった。
自宅から「こじま」までてくてくと歩き、「こじま」で遊び、「こじま」からてくてく自宅まで歩く日曜日の朝のお散歩。この間、父と何をしゃべったのか、全く記憶がない。おそらくこの間「こじま行こうか」「うん」と、「そろそろ帰るよ」「うん」しか会話がなかったのではないかと思う。父は歩くのが早かったので、子どもの足でついていくのは大変だったと思うのだが、私にとって父はほとんど家にいない「珍しい人」だったので、お散歩に連れて行ってもらえる、それだけで十分だった。いっしょにお散歩すると、すごく得した気分になった。
という経験が影響しているのではないか、と思うのだが、私の唯一の得意な運動は「お散歩」。お散歩というのはウォーキングとは違う。というのが私の主張。途中におもしろそうなお店があるとうれしがってひやかしに入り、気に入ったものがあったりするとついふらふらと買っちゃったりする、それがお散歩。世界に誇る観光地京都(!)に住んでいるので、街を歩けば入りたくなるお店はいくらでもあるのだ。和風(?)小物やさんとか、洗えるカジュアルきもの屋さんとか、古着のお店とか、骨董品屋さんとか。
したがって、お店に入りやすい格好であることが条件になってくるし、そんなお散歩のための靴にはちとうるさい。「お散歩」というからには少なくとも5・6kmは歩かねばならない(?)ので、歩きやすいことはもちろん第一条件。だけど、カフェやレストラン、ビアホールに入ることも考えれば、運動靴系はイヤ。
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.ヤコフォームの靴なんか、いかにも足によさそうで、「履き心地も歩き心地もすごくいい!」と同僚のみなさまにお薦めされているのだけれど、しかし私はスカート党、それもロングスカートが大好き。スカートスタイルにヤコフォームはイマイチ合わないような気がする・・・。
そんな私が選ぶのは、アシックス・ペダラのワンストラップデザインのもの。ヒールはほとんどなく、ストラップがついているから歩きやすい。もう一つスリッポンももっていて、当日の服装にあわせて、どちらをはくかは決めたりする。でも、黒いウォーキングシューズのスリッポンてのは、質実剛健フェミニスト(?)のお友達には大人気で、皆1足はもっているって感じ。そうなると、居酒屋みたいなところに行くと大変!どれが誰のだかわからなくなるんだもの。最近は、間違えないように、形が違うものの方を愛用するようになっている。[rakuten]shoe-planet:10054682[/rakuten]
もっと鍛えたい系の方には、MBT。MBTにも、スカート姿にぴったりのストラップつきのデザインのものはあるんだけれど、でもって、私はこれも持っているんだけど、これはバランスを取り続けなくてはならなくて、なんだか落ち着かない気分になってしまうのよね。徐々に馴らしながら、毎日履くようにすれば、はいているだけで筋肉もつく、というすぐれものらしいのだけれど・・・たまーに突然「お散歩」にはくと、ちょっと足の筋肉が疲れすぎて、痛いってことになったりする。したがって、私の場合は、靴箱に眠っている時間が圧倒的に長い。
お気に入りの靴って結局そればかりはいちゃってすぐに悪くしてしまうので、私は同じものを2足買って、あっちをはいたりこっちをはいたり、靴を休ませながら使うようにしている。同じものを2足も買うなんて!と思っていた若いころもあったけど、年をとってとっても気にいったものをしつこく長くめでる、というのもそれはそれでよろしいのではないか、と思うようになった。これって中年ならではの感慨なんだろうなー。
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