2014.05.28 Wed
手足を切断され、首輪を嵌められた全裸の女児・女性を描いた「犬」シリーズなどで知られる会田誠氏に対し、新潟市は第8回坂口安吾賞を授与し、市民の税金から副賞100万円を贈りました。会田氏の作品は、性暴力を肯定し、女性の人権を侵害するものとして批判を受けています。その上、会田氏は、過去に公衆便所等に侵入し、女性の排泄行為をのぞき見ていたことをほのめかしています。実在の女性への性的加害疑惑をも自身の作家イメージ=芸風に取りこんで、便所のぞきを主題とした小説も再版しました。行政がそんな人物に賞を授与し、「偽悪」として褒め称え、市民の財源から賞金を贈呈することは適切なのでしょうか?
この授賞に疑問をもつ新潟市内外の人々が、「ほうっておけない第8回安吾賞–人権の視点から」(仮題)というシンポジウムを6月22日に新潟市で開催することになりました。多くの方のご参加をお待ちします。
【日時】2014年6月22日(日)
午後1時30分~4時00分
【場所】クロスパルにいがた・5階 交流ホール1
資料代500円 要・事前申し込み
☆メールまたはFAXで下記まで氏名、電話、所属をご連絡下さい。
連絡先:メールtomkom0115@yahoo.co.jp
FAX 025-250-5085
主 催:安吾賞を考える会
*プログラム詳細については、後日、お知らせします。
会田氏の作品は、これまでにも、批判と議論の対象になってきました。残念ながら、作品の性暴力性を看過するばかりか、「芸術」「前衛」として高く評価する評論家は少なくなく、また、批判すること自体を、「表現の自由の抑圧」として反批判する「人権擁護」派の人々も存在します。私たちは、あらためて、かれらの論理のおかしさや不十分さを問い、「芸術」の名を借りた女性差別・人権侵害を根絶することをめざして情報発信していきます。
芸術といえば何でも許されるのか連絡会(準備中)