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ボルネオ島コタキナバルの旅日記〈後編〉 星屋智
2015.09.30 Wed
ボルネオ島の旅三日目は世界自然遺産に登録されているキナバル公園と、その近くにあるポーリン温泉に行くツアーに参加しました。キナバル公園とは東南アジア最高峰4095mのキナバル山を中心とした広大なエリア全体を指します。さすがに一日で登山は無理なので、1500m付近を散策するプランにしました。
キナバル公園はコタキナバル市内から、車で約3時間かかります。途中休憩にローカルマーケットに寄りました。ここでも私が大好きなドリアンを発見!マーケットで販売しているおばさんに切ってもらって、その場で食べました。クリーミィで甘くて、とろけるような美味しさでした。
ドリアンが旬のこの時期は、キナバル山に行く途中の道路沿いで「ドリアン祭り」なのかと言うくらい、どこでも山積みに売っていました。
マーケットでは「ワイルドマンゴー」も販売していました。フィリピンでいろいろな種類のマンゴーを見てきた私ですが、ワイルドマンゴー(=野生のマンゴー)を見たのは初めて! 皮が茶色くて分厚くて、切るまでマンゴーに見えません。販売していたおばあちゃんに切ってもらってそのまま食べました。
フィリピンでよく食べる普通のマンゴーよりも酸味があって、シャキシャキした食感です。さっぱりした甘さで美味しかったです。
キナバル公園に入る少し前にキナバル山がよく見えるスポットで降ろしてもらえました。前日夜は大雨でしたが、運良く頂上までよく見えました。
キナバル公園に到着すると、薄手の長袖がちょうどいい位の涼しさでした。ハイキングにちょうどいい気温です。
ガイドさんの後ろについて、散策しました。
川のせせらぎと鳥の声だけが聴こえる静かな空間に癒やされました。歩いている時に、ふと日本の熊野古道を歩いた時を思い出しました。熊野古道も「神々が集まる地域」と言われていますが、このキナバル山も地元の人は「聖なる山」と敬っているそうです。自然のパワーが集まる場所なんでしょうね。
公園内の山岳植物園にも入りました。
キナバル山周辺にしかない植物も多くあるそうで、特に蘭が多くあるとのこと。下の写真は指先サイズの蘭。
通称「ミッキーマウスフラワー」といわれる花も。花びらの形がミッキーです☆
植物観察の後、ランチを取って、ポーリン温泉に向かいました。
ポーリン温泉はキナバル公園の一部で、植物園などのある公園本部から車で40分ほどかかりました。第二次大戦中に日本軍が掘り当てた温泉だそうです。温泉は無料の屋外風呂と有料の屋内個室があります。下の写真は無料の屋外風呂の様子、屋外ですが、屋根は付いています。
無料のお風呂は空いている浴槽を選んで、自分でお湯と水を入れて湯加減を調節して入ります。
温泉ですが、男性も女性も服のまま入っています。マレーシアの女性は長袖長ズボン、トゥドゥン(イスラム教徒の女性が被るスカーフ)も付けたまま入っていました。イスラム国家のマレーシアは女性の肌の露出はタブーなので、私は水着の上にTシャツを着て入りました。
温泉は泉質がいいのか、すごく身体が温まりました~。キナバル公園までの長い車の旅での疲れも取れました。キナバル公園はコタキナバル市内からは遠いので、朝早く出発しないと行けませんが、自然散策が好きな人にはオススメのワンデートリップです。
コタキナバルの旅日記、読んでくださってありがとうございました。私の個人ブログでWANでご紹介しきれなかった部分も書いておりますので、興味のある方はご覧くださいませ。