2014.05.21 Wed
「About Under 40」@愛知の女性たちが集まり、『女たちのサバイバル作戦』(上野千鶴子著、文春新書、2013年)の読書会を2月から4月までの4日間…合計16時間!マラソンのようにじっくりと続けてきました。
読書会の中で生じた上野千鶴子さんへの問いを集めて、開催されたWAN女性学講座オフ会。その問いに答える形で上野さんが語る。「顔のみえる」オフ会で、ひとり一人が思いを語り、聞きあう。それぞれが抱えていたモヤモヤする「わたしの問題」は、「わたし個人の問題」ではなかったのだ。
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WAN 女性学オフ会感想文 2014-5-10
WAN女性学オフ会に集まった人々が働き方の観点から3つのカテゴリーに見事に分けられてしまった。上野さんの著書のポイントの一つである「女の分断」がこのたった20人程度の集まりに縮図として実現していたということだ。
『女たちのサバイバル作戦』で上野さんは、「フェミニズムはなぜ有効な闘いが組めなかったのか」と問い、その原因を「女の分断」「連帯できない女性の状況」にみている。「女の分断」を解決する方策はあるのだろうか、という疑問を持っていたが、本日のオフ会で皆さんが、それぞれのカテゴリーに特徴的な背景から発言され、また、聴き合う中で、自分とは異なる背景の人の発言に、気付かされたり、学ばされたりしている様子を見て、「分断」の解決は、こういうところから始まるのかもしれないと思った。
上野さんが、女性運動のさなか、「女性たちは傷の舐め合いをしているだけじゃないか」という批判に対して、「その通り、私達はさんざん傷ついてきたのだから」と答えたとおっしゃった。誰もが多分それぞれの程度で傷ついている。女達はまず、互いにそれぞれの傷に気づきあうところから始める必要があるのかもしれない。そこから、「連帯」も生まれるかもしれない。互いの傷の状況は理解できなくても、もしかしたら信頼しあえるかもしれない。このことを、今日の上野さんからのメッセージとしてうけとった。 (虎岩朋加)
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