あけましておめでとうございます。
皆さんは新年をどのように迎えられたでしょうか?

例年、自宅でのんびりと過ごしていた私。
イギリスで何をして過ごそうか思案しましたが、多くの友人が帰郷してしまったため、
自分も他国へ脱出することにしました。
しかし、一人異国の地で新年を迎えるのはなんだか寂しい…。
ということで、ツアーに参加してイタリアで年越しすることに。
ツアー開始の3日前に急いで申し込みを済ませ、旅の出発点・ローマへ向かいました!

年末年始を穏やかに過ごす予定が、旅は始まりからハプニング続き。
ホテルへの送迎をお願いしていましたが、案の定空港には誰もおらず
(予約が直前過ぎて、手配ができていなかった模様…)。
タクシーの運転手にぼったくられそうになり
(ホテルまでの値段を聞いたところ、調べてきた金額の3倍以上!
 イタリアでタクシーを使う際は、登録された車両か、値段を聞いて妥当かどうか、
 吟味することをおすすめします)。
電車とバスを乗り継ぎ、ようやくホテルへ到着してチェックインを済まそうとしたら、
私の部屋だけ用意されておらず、フロント係とツアー会社のガイドが大喧嘩
(結局、ホテル側のミスでした)。
あくる日は、朝食を済ませて部屋に荷物を取りに行っている隙に、ツアーのバスが出発!
タクシーで目的地まで追いかける羽目に
(どうやらガイドは出発前に人数を確認しなかった模様)。
これらの事態にも冷静に対処できた時は、「海外生活にも慣れてきたな~」、と自分の成長を実感するのでした。

ローマで二日間過ごした後、旅の舞台はフィレンツェへ。
そして、新年1日目はピサを訪れました。
残念ながら、斜塔をのぼる時間は取れませんでしたが、塔を支えるお決まりのポーズを写真に収め、晴れ渡った空の下、すがすがしい気持ちで新年を迎えることができました。
実は、前日の大晦日はフィレンツェの街の“karaoke”でツアーのメンバーと深夜まで大盛り上がり!
karaokeといっても、日本のようにカラオケセットや個室がある訳ではなく、クラブのような場所で歌い手が舞台に上がり、観衆が踊り狂うというスタイル。
深夜0時が近づくと、カウントダウンに合わせて花火が打ち上がり、街の中心地では人々の熱気と興奮が最高潮に!!
除夜の鐘の音を聞き、厳かな気持ちで過ごしてきた日本での大晦日とはひと味違った年越しを経験することができました。

このツアー最大の魅力は、オプショナルツアーがたくさん用意されていることです。ローマでは、パスタ作り体験コースを選択。参加者全員でパスタマシーンを使った3メートルを超すパスタ生地を作り、本場の味を楽しむことができました。
ツアーの参加者は全員外国人。アメリカ人やオーストラリア人など、英語のネイティブ・スピーカーが多く、会話の内容を理解することに終始必死でした。彼らの会話の流れの速さに口を挟むことができず、もどかしい気持ちでいましたが、パスタ作りやカラオケを通じて仲間意識のようなものが生まれ、旅の終盤には彼らとの別れが惜しくなっていました。

ツアーを楽しむ愉快なガイドさんの姿も印象的で
(カラオケで真っ先に舞台に立ち、きらびやかな衣装で歌いながら踊っていました!)、
最終日に彼女から「私とバスの運転手に御礼の手紙を書いてほしい」と言われれたことは、大きな驚きでした。
お客様として丁重に扱われ、サービスを提供されることが当たり前だと思っていた私にとって、
ツアー客と同じ目線で自ら積極的に旅を楽しもうとする姿勢を見せてくれたガイドさんには感服でした。
自主性が重んじられるツアーで常に刺激を得ながら、ツアーの新たな楽しみ方を学べたように思います。(つづく)

■ Megure Yui ■