終わってしまったけれどアカデミー賞シーズンにふさわしい話題をふたつ。

昨年10月に撮影されたTEDトークのひとつが「ハリウッドのセクシズムの裏側にあるデータ」
メディアでの女性の取り扱われ方などを分析したステーシー・スミス(Stacy Smith)さんがハリウッドでいかに女性が見えないか、カメラの前にも後ろにも女性の数そのものがいかに少ないかについて話している。

昨日、3月3日のニューヨークタイムズ紙のオピニオン欄では、グロリア・スタイネム(Gloria Steinem)さんが映画のなかの女性の描かれ方などに懸念を示す。飛行機で乗り合わせた男性が「女性向け映画なんて見ないよ。」と客室乗務員に話しているのを耳にしたからだ。
女性には「chick flicks(女性向けの映画)」があるけど、男性は?
chick flickと呼ばれるような映画には多様性や人間関係を描いたものが多い。その対照的なカテゴリー(prick flick)の映画では戦争美化や追っかけっこ、特殊効果、男性に都合のいい女性像などが描かれる。
しかし、このようにわかりやすくレッテルをはって2分割しておいていいのか?と疑問を抱いている。わかりやすい方、すなわち女性向けの映画でない方を、そっちを選ぶ人を含めてこのまま置き去りにしておくのは危ない。大統領選がいい例だ。

スミスさんもスタイネムさんも同じことをいっている。映画が現実の世界をもっと反映するように、偏りがなくなるように。

スミスさんは今日アクションをおこすことに決めましょうとも言っている。
映画を見る人たちはもっと女性監督の映画を、カメラの後ろに立つ女性の多い映画をもっと見よう!と呼びかけている。