私たちの水田先生を返してください!!
私たちは、城西国際大学大学院の学生です。同大学院人文科学研究科で水田宗子先生の比較ジェンダー論の研究指導を受けており、皆本年度中の論文提出を予定しています。
ところが、本年の新学期開始以降の4月3日、突然水田先生は大学からの一方的な通知によって、本年度の授業を開講できなくなり、私たちの論文指導を行うことができなくなってしまいました。
しかし、城西国際大学は、この件を私たちにすぐに知らせることもなく、論文完成間近に指導教員を失うという私たちの緊急事態に対して、個別具体的なサポートを提示することもなく、指導教員の変更を示唆した上で、現在に至るまでただ漠然とした支援を表明するだけです。事実上、私たちは指導中止の状態で放置されたままです。
一方、私たちは、博士論文の指導は高度な専門性に基づくものであり、水田先生の専門性を頼って指導をうけている私たちにとって、先生以外の指導教員は考えられないこと、突然の指導教員の変更は、論文の完成を妨げ、論文の価値を著しく損なうこと、論文完成間近の指導教員の変更はありえないことを訴え、何度も水田先生の指導継続を訴えました。しかし、これについて大学側は一貫して拒否しています。
水田先生は、比較ジェンダー論、女性学、フェミニズム批評をリードしてきました。私たちは皆、その学問的な業績を頼って遠路はるばる水田先生の指導を仰ぎに来たもの、積年の研究課題を抱え、指導教員を捜しまわったあげく、先生に出会ってやっと論文作成に着手できたものなど、水田先生の教員としての高い知識や経験、技能、指導力を頼りにしてきたものばかりです。
こんな私たちに対して、先生は熱心に指導してくださいました。その熱意溢れる指導の下、私たちは長年にわたって論文完成への試行錯誤を続けてきました。そこには長年の信頼関係があります。そして、私たちもそれぞれ、激務の職業との両立で、睡眠時間を削って研究に打ち込んだもの、家族の介護等の心身に堪える状況下で、体調不良を乗り越えてきたもの、これまでのキャリアを断念して論文に打ち込んでいるものなど、苦難を乗り越えながら自分たちの論文に賭け、完成へと邁進してきました。この結果、私たちは本年度に論文の提出を計画できるところまでこぎつけました。
ところが、今回の大学側の突然で一方的な決定と、その後の大学側の水田先生の指導継続拒否及び私たちの放置によって、私たちの論文提出計画は壊滅的な打撃をうけることになってしまいました。本年6月に論文の提出が行えないと、現職に深刻な影響がでるものもおり、私たちの研究者生命は危機に瀕しています。現在も城西国際大学は私たちに対して誠意ある態度を見せていません。もう私たちにはあまり時間がありません。この段階で指導教員をわたしたちからとりあげるのは、ネグレクトという名のアカデミックハラスメントと言わざるをえず、大学側に強く抗議したいと思います。
ぜひWANの皆さまにこの私たちの苦境を知っていただき、ご支援を賜りたく、ここにお願い申し上げます。ご賛同くださる方は以下のサイトの署名にご協力ください。よろしくお願いいたします。
水田ゼミ院生一同
https://www.change.org/p/pemot2011-gmail-com-%E6%B0%B4%E7%94%B0%E5%85%88%E7%94%9F%E3%82%92%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AB%E5%B8%B0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84?recruiter=715125026&utm_source=share_for_starters&utm_medium=copyLink
2017.04.30 Sun
カテゴリー:行動のよびかけ
タグ:アカデミック・ハラスメント / 城西国際大学